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アウディR8史上最強のレーシングカー、「R8 LMS GT3」発表。その価格5200万円、このままGT3やル・マンに出走可能

2018/10/03

| アウディR8のレーシングカー、R8 LMS GT3が発表 |

アウディが先般より予告していた、R8の新バリエーションを発表。
これは2015年に発表されたアウディR8 LMSのアップデート版で、ダウンフォースを強化するだけではなく空気抵抗を低減し、かつ最適なクーリングが得られるエアロパッケージを装着したもの。

今回発表されたのは完全なるサーキット走行専用モデル(というかレーシングカー)ですが、これらの変更のいくつかは、最近になってプロトタイプが目撃されている「フェイスリフト版のアウディR8」に採用されるかもしれません。

アウディにとってレーシングカー販売は「大きなビジネス」

アウディは今年春に、「R8 LMS GT4は一日一台のペースで生産」しており、その販売が好調、とアナウンス。
これは通常のアウディR8と60%以上のパーツを共有するために生産性が良く、そのため組み立てもロードカーのR8と同じラインで行える、とされています。

これは同時に、レースに参戦する側にとっても「コストが安い」ということを意味し、車両購入の際はもちろん、補修や消耗のために購入するパーツも安価、ということに。

そこで今回発表されたアウディR8 LMS GT3ですが、エンジンは5.2リッターV10で出力は585馬力。
すでに発表されているアウディR8 LMS "GT4"では495馬力であったので、大きく出力が向上しているということになります。

トランスミッションはレギュレーションにあわせて6速シーケンシャルに、そして駆動方式は4WDから後輪駆動へ。
クラッチはトリプルプレート、LSDにも改良が施されてパフォーマンスが大きく向上しているようですね。

フロントは大きなカナードにフロントバンパーのエアインテーク、そしてフロントフード上にはNACAダクト。
フード中央にはラジエターの熱を抜くためのエアアウトレットも装備されています。

リアは(おそらく)トランスミッション変更によってその構造が大きく変わり、ディフューザーがより「深く(上下方向に拡大)」。

テールパイプはより高い位置に上げられ、リアフェンダー後部にはホイールハウス内のエアを逃がすためのルーバーが設けられています。

リアウイングはスワンネック。

ドアミラー形状も変更となっていますね。

今回この車両が参加することになるであろうFIA GT3クラスでは「GT4」よりも改造制限が緩和されているため、当然ですがR8 LMS GT4よりも過激な改造がなされることに。

重量はこれまでのアウディR8 LMS Gt4に比べ25キロ軽く、ボディ剛性は39%向上している、とのこと。

アウディはもちろんこのクルマをプライベーター向けに販売することになり、その価格は邦貨換算で5216万円(R8 LMS GT4は2989万円)。
現在、アウディはじめポルシェ、ランボルギーニなど、フォルクスワーゲングループの各ブランドにおいては「レーシングカーの販売」が利益において重要な位置を占めているとされ、今後もこの傾向が加速するのは間違いなさそうですね。

なお、このアウディR8 LMS GT3が参加できるカテゴリは、FIA GT3のほか、ADAC GTマスターズ、ブランパンGTシリーズ、IMSA上ざーテック・スポーツカーチャンピオンシップ等がある、と発表されています。

 

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