| まだまだ製作中なるも強烈なポテンシャルを秘めていそう |
MOMOが何を思ったか、ラグナセカで開催されたポルシェのイベント「レンシュポルト・リユニオン(Rennsport Reunion)」に激しくカスタムされた”356RSR Outlaw(アウトロー)”を展示。
画像を見ての通りまだ「作りかけ」ではあるものの、完成するととんでもない「魔改造」車になりそうなのは火を見るよりも明らかですね。
ちなみに開発パートナーは356のレストア/カスタムで知られるEmony Motorsportsとのこと。
なお、MOMOはステアリングホイール、ヘルメット、ホイール、シフトノブなどを販売する自動車用品総合メーカーで、本社はイタリア。
車名の「MOMO」は創立者のジャンピエロ・モレッティとモンツァとをかけあわせたものです。
コイツはとんでもない車となりそうだ
356アウトローのベースとなるのは「納屋で発見された」ポルシェ356Bですが、Emony Motorsporsではこれに964世代の911をドッキング。
正確に言うならばプラットフォームは964、ボディ(ガワ)は356B、ということになります。
イメージとしては1973年のポルシェ911カレラRSRで、最終的には「RSR風のルックス」、そしてペイントが施されることになりそうですね。
エンジンは2.4リッター・フラット4ツインターボ。
このパワーを受け止めるべくサスペンションやブレーキも強化され、ホイールも「センターロック(もちろんMOMO製)」。
ターボチャージャーはRothsport Racing製のオリジナル、クランクシャフトやカムシャフト・ハウジングもワンオフ、とのこと(燃調はモーテックで、キャブレター式ではない)。
吸気は独立したスロットルボディで行うようですが、給気口は917等に採用されていたような「軽量樹脂製」。
こちらはほぼ完成状態。
吸気口にはペイントが施され、その上にクラシカルなカバーが装着されています(サイドから吸気用のエア流入を確保している。ボディサイドには911ターボのような”穴”が設けられることに)。
もちろんエンジンは空冷で、シャープなレスポンスが期待できそう。
さらに356アウトローはダッシュボードに「935風の」ブーストコントローラーを備えるなど、あちこちにポルシェのモータースポーツに対するオマージュが散りばめられるようですね。
ステアリングホイールはMOMO「Prototipo」、シフトノブはやはりMOMO製の「タルガ」。
なお、356の「アウトロー」カスタムと言うと過去にこんなカスタムも。
そしてポルシェとアウトローというと、やはり思い出すのは「アーバン・アウトロー」、マグナス・ウォーカー氏。
同氏のやはり常識にとらわれないポルシェのカスタムで有名ですね。