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アウディが自動運転に関する調査結果を公表。「知識とお金がある人は自動運転を支持し、そうでない人は自動運転を否定」。その理由を考えてみた

2019/11/12

| これは自動運転だけではなく、すべての事象に共通する |

アウディが自動運転に関する調査を行い、ユーザータイポロジー(ユーザー類型学)として公開。
調査機関のイプソスとのタイアップによって3大陸9カ国、21,000人を対象に調査を行っていますが、対象は「自動運転に懐疑的な人」から「ハイテクに精通した人」にまで及んでおり、かなり実務的なデータを取得したと考えて良さそう。

なお、結論から言うと、下記のような傾向が見られた、とのこと。

・自動運転に高い期待を寄せているのは、若く高収入で教育水準の高い「ステータス志向のトレンドセッター」「ハイテク技術に精通した乗員」
・自動運転に消極的なのは収入と教育のレベルが低く、比較的年齢層の高い「懐疑的なドライバー」
・「安全志向で消極的なドライバー」はテクノロジーが十分に実証された場合にのみ、自動運転を利用したいと考えている
・最大勢力は「いつでも自分のクルマを制御できるという条件付きで」自動運転を受け入れる「オープンマインドな副操縦士」

乗っているクルマの価格帯と、そのオーナーの性質とは密接な関わりがある

アウディによると、2015年以降「自動運転が社会にどう受け入れられるのか」を調査してきたとのことですが、今回の調査を見るに、おおよそほかの調査と同様の傾向が見られるように思います。

そしてぼくがいつも思うのは、教育水準が高く、所得が高い人ほど、新しいものに対する関心が高く、受け入れられる傾向にあるということ。

ぼくはこれまでに多種多様なメーカーのクルマを所有し、それぞれの集まりなどに顔を出してきましたが、たとえば「価格の安い」クルマの集まりだと非常に排他的。

他のクルマを許容しない、自分の方向性と違うカスタムを批判する、同じクルマでもモデルチェンジした新型を批判する、他のクルマに乗り換えるともう仲間じゃない、という感じですね。

それに対し、高額なクルマのオーナーの集まりだと様子が一変し、オーナーの「器」の大きさ、新しいモノやコトに対する寛容さが感じられます。
自分が乗っているクルマ以外のメーカーや新型車、話題にも興味を示し、自分が知らなかったものでも、それが良ければ「今度買ってみようかな」と受け入れる姿勢を見せる、という印象があります。

こういった事例について、「安価なクルマ」に乗っている人は、他のクルマへの買い替えが「経済事情的に」許されないために他のクルマや自分が持っていないモノを批判し、”買わないため”の動機づけとしているのかもしれません。

一方で、「高額なクルマ」に乗っている人は、経済的に余裕があるので、ほかのクルマにすぐ買い替えたり、買い増しができるため、常に興味の対象を探しているのかもしれません。

好奇心の強さは所得の高さに比例する?

そして、ここで出てくるのが「そんなこと言ったって、先立つモノがなければどうしようもないじゃない」という意見。

ただ、これについてもぼくは自分なりの見解を持っています。

たとえば、「排他的な人」と「新しいものに寛容な人」とがいて、新卒として、同じ会社に、ゼロからのスタートつまりイコールコンディションにて入社させてみたとしましょう。

「排他的な人」はあれもダメ、これもダメ、いやこれは準備が不十分、どうせやってもダメだと考え、結局は行動せず、結果を出せないかもしれません。

一方、「新しいものに寛容な人」はいろいろな情報を調査し、可能性を吟味し、「まずはやってみよう」と考え、行動して結果を出すかもしれません。

これらはあくまでも「可能性」「もし」の話ではありますが、同じ条件下でも、考え方次第で結果が変わるということが予想できるとは思います。

そして、人生とはこういったことの積み重ねであり、「排他的」は人はいつまでたっても先に進めず否定や排除、いいわけを繰り返し、「新しいものに寛容な人」はどんどんチャンスを掴み、もしくは手繰り寄せ、成功(お金)を積み重ねてゆくのだとぼくは考えているわけですね。

その意味において、なんらかの「否定」「制限」を行うことは、自分の可能性や成功をも否定し制限することになると考えていて、今回の調査で言えば、「お金持ちで教養の高い人が自動運転を支持している」というよりは、「自動運転=新しいものに理解を示すことができる人が、高い知識を身につけ、お金を稼ぐことができるようになった人である」とも考えています。

VIA:Audi

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