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ポルシェが「ニュルで新型カイエンクーペがSUV最速ラップを更新した」と発表!その新型カイエンは6月末に発表されるようだ

2021/06/17

ポルシェが「ニュルで新型カイエンクーペがSUV最速ラップを更新した」と発表

| ポルシェはあらゆるセグメントで「ニュル最速」を獲得しなければ気がすまないようだ |

同門のアウディRS Q8が記録したタイムを3秒近く短縮する

さて、ポルシェが「カイエン・クーペの新バージョンがニュルブルクリンクにて、SUV最速ラップを記録した」と発表。※正確には「SUV、オフロード、バン、ピックアップ」カテゴリ

今回記録したタイムは「20.8キロコースで、7分39秒925秒」というもので、アウディQ8の7分42秒253を大幅に更新する数字です。

なお、この「ニューモデル」の発表は6月末に行われると見られていますが(つまり現在は未発表・未発売)、それでも公証人が「生産モデル」として認定しているので、完全に開発が終了し、プリプロダクションモデルが存在する、ということになりそうですね。

ニュルブルクリンクのタイム計測方法には二種類が混在

なお、ニュルブルクリンクのタイム計測については二種類が混在し、これまで一般的だったのは「グランドスタンドT(ターン)13の終わりから計測を開始し、T13の始まりで計測を終了する」というもの。

これは走行距離はちょっと短くなる(20.6キロ)のでタイム計測的に有利であり、多くの自動車メーカーそしてカーメディアが採用してきた方法です。

ただし2019年にニュルブルクリンクGmbHは旧来の方法ではなく、「T13の同じところを計測開始と終了のポイントとし、この方法にて計測したタイムを公式として認定する」と制定しており、これによって走行距離は20.6キロから20.8キロへと伸びる(正確には232メートル)ことになり、今回ポルシェがマークしたのはこの「新方式」。

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今でも多くのメディアが「旧」計測方法を採用するほか、自動車メーカーが公式にニュルブルクリンクのラップタイムを発表する際には「新旧」両方のタイムを記載することが多いようです(ポルシェは今回、新方式のみを発表。パナメーラが記録を更新した際には両方のタイムを発表していた)。※時間をかけて新方式に統一されるものと思われる。なお速いクルマでおおよそ新旧計測方法で4秒ほど差が出ているようだ

メルセデスAMG One
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ただしこの新型カイエンの「名前はまだない」

なお、この新型カイエン・クーペは「これまでにない追加バリエーション」だと言われ、しかし現時点ではスペックはもちろん、そのグレード名についても不明。

一説では「パフォーマンス」という名が与えられるのではという見方もあるようです。

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そしてポルシェのプロダクトライン担当副社長であるシュテファン・ヴェックバッハ氏いわく、「この新型カイエンは、最高のパフォーマンスを発揮するモデルであり、開発にあたっては、卓越したオンロード性能に重点を置きました。この記録的なカイエンは、カイエンターボクーペをベースにしていますが、縦方向と横方向のダイナミクスを最大限に引き出すために、よりシステマティックに設計されています」。

市販車との相違としては安全上の観点から装着されたロールケージ、そしてドライバビリティを重視してレーシングシートが装着されますが、これらの変更については「改造の範囲に入らない」という認定なのでしょうね(これまでにも、同様の対応を行ったクルマがいくつかある)

なお、今回のチャレンジにおいてドライブを担当したのはおなじみポルシェのテストドライバー、ケン・ラーズ氏。

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ポルシェが今回、このハイパフォーマンスバージョンに「カイエンではなくカイエンクーペ」を採用した理由はもちろん「低重心」にあるかと思われますが、今回公開された画像ではわからないものの、アクティブエアロを備えて空力性能を向上させていると言われ、「ターボ」がベースとなるものの、「GT系」っぽいセンターエキゾーストが採用されていることもわかります。

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ポルシェ・カイエンがニュルブルクリンクにて「SUV最速」を記録した際の動画はこちら

参照:Porsche

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