
| しかも当時はフェラーリ308と同じ価格で販売されていたらしい |
さらに驚くのはなんと488台も販売されたという事実
さて、ドイツにて「ビターSC」なるクルマが販売中。
正直ぼくはこのクルマについては全然知らなかったのですが、これはドイツの自動車メーカーそしてコーチビルダーでもあるエリック・ビター社がオペル・セネターをベースに製作したコンプリートカーなのだそう。
なお、このエリック・ビターは(同名の)エリック・ビター氏によって1971年に設立されており、第一号車はシボレーをベースにした「CD」だとされ、これは1973年から1979年の間に400台くらいが生産されたという記録が残ります。
意外と現地では人気だった?
なお、少量生産自動車メーカーにとって当時の400台というのはけっこう大きな数字だったと思われ、実際に(CDの成功を受けて)エリック・ビター社は第二号として「SC」を企画。
そしてこのビターSCは(上述の通り)オペル・セネターをベースに製作され、1979年から1989年にかけて488台が販売されたといいますが、今回中古市場に登場した個体は1981年に製造された一台で、ボディカラーはオリジナル色のサルチ・ロッソ・ルビーノ(488台のうちの23台目)。
搭載されるエンジンはオペル製の3リッター直6、出力は177馬力、トランスミッションはオートマチック。

インテリアもオリジナルへと改装されシートやドアパネル、トランスミッショントンネル、ステアリングホイールなどにベージュレザーを使用しており、同色のヘッドライナーやさまざまな木製のアクセントが採用され、「豪華な仕上がり」となっています。

そのデザインはフェラーリ400iに影響を受けている
なお、このビターSCのデザインについてはフェラーリ400iの影響を強く受けていると言われ、たしかに見た感じはフェラーリ400iにそっくりと言えるかもしれません。

参考までに、このビターSCは新車時にフェラーリ308とほぼ同じ価格で販売されていたといい、それを考えると「488台も売れた(しかも出力はフェラーリに遠く及ばない)」のは驚きとしかいいようがありません。
ちなみに今回販売されているビターSCの価格は約550万円で、やはり「けっこう高価な」クルマということになりますね。
