| とにかく会社を生き残らせようとするとSUV発売以外に方法はない |
もはやSUVを持たないメーカーはブガッティとマクラーレンくらい
さて、プレミアムカーメーカーにとって「SUVを発売すれば売上が倍になる」というのはもはや常識のようになっていて、もちろんこれはポルシェやランボルギーニでも立証済み。
そして今回、アストンマーティンが「2021年1-9月の販売において、DBXが、”その他のモデルすべての合計台数”よりも多く売れた」と発表しており、「やっぱりな・・・」という感じでもありますね。
もはや生き残るにはSUVしかない
アストンマーティンの発表によると、1月から9月の間に合計2,186台のDBXを納車していますが、この間における他製品(DB11、ヴァンテージ等)の販売台数は2,064台。
ちなみにアストンマーティンは自社のラインナップをスポーツ、GT、SUV、その他、スペシャルのカテゴリーに分けており、「スポーツ」にはヴァンテージ、「GT」にはDB11とDBS、「その他」には先代モデル、「スペシャル」には限定生産車が含まれています。
そしてこれらを合計した2021年のこれまでの販売台数は4,250台となり、これは前年同期に比べて台数、収益ともに173%と大幅に増加。※日本での販売台数は1-10月で前年比213%
この勢いを維持するためなのか、アストンマーティンはDBXの派生モデルをテストしているところを目撃されていますが、これはおそらく「高性能バージョン」となる見込み。
アストンマーティンはさらにDBXのバリエーションを拡大
ただしこれにとどまらずマイルドハイブリッドモデルや、よりパワフルなプラグインハイブリッドモデルの計画も進んでいるといい、まだまだアストンマーティンの快進撃が続くことになりそうです。
なお、現在SUVを持たない、そして販売する計画がないブランドのほうが圧倒的少数となってしまい、現時点ではマクラーレンとブガッティくらい(フェラーリ、ロータスもSUV発売を明言している)。
しかしながらブガッティは今後SUV発売についても否定しているわけではないため、このままだと「(新興自動車メーカーを除けば)マクラーレンだけがSUVを持たない」ということになってしまうのかもしれません。
アストンマーティンはDBXの特別仕様車を発売
そしてアストンマーティンは、「カナダ(トロント)の正規ディーラーと、アストンマーティンのパーソナリゼーション部門であるQ バイ アストンマーティン」とのコラボレーションによる「DBXグレートレイク」を発表。
これはアメリカとカナダの間に横たわる五大湖をイメージしており、約60年前にアストンマーティンが初採用したセイシェル・ブルーに塗装されている、とのこと。
また、22インチのホイールには、ハンドペイントでセイシェルブルーのアクセントが加えられており、このホイールは、Q バイ アストンマーティンがカスタムペイントを行った初めての例なのだそう。
一方、このDBXのインテリアは、スペリオル湖の深さとエリー湖の静けさを象徴するために選ばれたダークナイト・ケイスネス・レザーで仕上げられ、CNC加工とローレット加工が施されたビレットアルミニウムのパーツ、運転席側にはオンタリオ湖、助手席側にはエリー湖のシルエットが刻印されたドアシルプラークなど特別な演出が施されています。
パーソナリゼーション&スペシャルセールス部門の責任者であるサイモン・イングルフィールド氏は「DBXグレートレイクの依頼を受けて、アストンマーティン・トロントをサポートできたことを嬉しく思います。この地域の雄大な美しさにちなんだ独自の仕様を作り上げることは、チームにとってエキサイティングなプロセスであり、アストンマーティン”Q”によって実現できることを改めて証明するものとなりました」と述べ、「こんなことができる」というカスタムの幅をまたひとつ広げたようですね。
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参照:AstonMartin