
| マッシブなボディ、コンパクトなキャビンがスポーティー |
真正面から狙うのはポルシェ・マカン
さて、現在自動車業界の中を吹き荒れるチップ不足旋風ですが、マセラティ・グレカーレもそのあおりを受けた新型車のひとつ。
本来であれば2021年11月にデビューを予定してたものの、半導体の不足によってそれが遅れ、現在のところ2022年春までワールドプレミアが延期されている、と言われます。
ただ、マセラティは「予定外に得ることができた時間的余裕」をグレカーレの最終調整に充てていると見え、今回はスウェーデンにおいて関連値テストを行っている様子をティーザー画像として公開することに。

テスト地はなんと氷点下30度
このグレカーレはレッドのシートにてカモフラージュされた量産前のプロトタイプで、ここラップランドではマイナス30度にもなるため、どんな天候でも最大限のパワーを発揮し、車内の快適性を維持できることを確認するためのテストを行っている、とのこと。
マセラティは開発の最終段階として、「ホイールのサイズや種類を変えながら、さまざまなドライブモードでトラクション、アンダーステア、オーバーステアを微調整」したと述べており、かなり入念なテストがおこなわれたようですね。

なお、「グレカーレ(Grecalre)」という名はイタリアに吹く北東の風を意味しており、「ギブリ」、「ボーラ」「メラク」「カムシン」「レヴァンテ」同様、”風”の名を用いるというマセラティの伝統を受け継いでいます。
一方でそのルックスは「マセラティの新世代」をあらわしたもので、立体的なフロントグリル、MC20にも似た形状を持つヘッドライト(マセラティによると、MC20のデザインは今後発売される同社のクルマに反映されるそうだ)、マッシブなボディ、そして(最近のマセラティとは異なる)スリムなテールランプ(かつての3200GTのようだ)を確認可能。

最新の情報だと、マセラティ・グレカーレには296ps(221kW/300PS)を発生するマイルドハイブリッドターボ、もしくはスーパーチャージャー付き2.0リッター4気筒エンジンが搭載され、さらにパワフルなオプションとして、スーパーカーMC20に搭載されるツインターボ3.0リッターV6が用意されているというウワサも(この3リッターV6搭載モデルは”トロフェオ”グレードとしてトップレンジに君臨する)。
トランスミッションは全モデルとも8速オートマチック、駆動方式も4WDのみに限定されると言われ、しかし数年後には同じプラットフォームを使用したピュアEVも登場するのでは、と見られています。

グレカーレについては、数カ月後のデビューが近づくにつれ、より詳細が明らかになってゆくと思われますが、おそらくもっとも大きな魅力はその価格になるんじゃないかと言われていて、現ラインアップの中では「もっとも安価なマセラティ」となる可能性も指摘されているもよう。
直接のライバルはポルシェ・マカンだとされ、しかしメルセデス・ベンツGLC、BMW X3、アウディQ5、レクサスRXといった面々とも比較される場面が増えそうです。

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