レクサスLMが英国にて販売開始。グレードは3つ、邦貨換算だと1935/1690/2052万円。英国と日本のレクサス各モデルの価格差はおおよそ15〜25％だが

2023/07/25

｜　レクサスLMがどれだけでも売れるのはほぼ確定しており、であれば日本国内価格はかなる「強気」で設定してくる可能性も　｜

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レクサスLMにはとんでもない数の法人需要があるものと思われる

さて、今年4月に上海にて発表された超高級ミニバン「レクサスLM」。

日本での価格の発表と発売が待たれる状況ですが、一足先に英国にて販売が開始され、トップレンジの価格がレクサスLCよりも高価だとして話題となっています。※日本では秋に発売が開始される予定

英国でのグレード展開は3つとなり、その価格はエンリーグレードで89,995ポンド（現在の為替レートにて約1635万円）、中間グレードで92,995ポンド（約1690万円）、トップレンジではなんと112,995ポンド（約2052万円）という高額プライスに設定されています。

英国でのレクサスLMはこういったグレード展開となっている

そこで英国でのレクサスLMのラインナップ詳細を見てゆくと、もっともベーシックな素の「レクサスLM」は7人乗りのみとなり、ベーシックグレードながらもセミアニリン・レザーとウルトラスエード張りのフロントシートそして中央列席を持ち（いずれもパワーアジャスタブルシート）、固定式サンルーフ、デュアルゾーン空調、パワーサンシェードが装備されています。

そのほか21スピーカー構成を持つマークレビンソン3Dサラウンドサウンドオーディオ、そしてルーフマウントの14インチモニター、ヒーター付きステアリングホイール、パノラミックビューモニター、ヘッドアップディスプレイ、スマートフォン操作が可能なリモートパーキング機能付きインテリジェントパークアシストも含まれるというので、まさに「これ以上を望みようがないレベル」。

なお、真ん中のグレードは装備そのままで後輪駆動がプラスされて4WDとなり、パワートレーンはいずれもレクサスNX 350hとRX 350hに搭載されているのと同じ250PSの2.5リッター・ハイブリッド。

そしてトップレンジは「レクサスLM 350h Takumi」と命名されており、こちらのパワートレーンも2.5リッターハイブリッド、そして駆動方式も4WDです。

ただし大きな差異は「後部座席が2シーター仕様のみ」となることで、それぞれ水平位置までフルリクライニングでき、7種類のマッサージプログラムが用意されるほか、各チェアのアームレストには折りたたみ式のテーブルが収納され、ワイヤレス充電パッド、より洗練された空調システムが装備されることに。

そしてこの「Takumi」最大の魅力であろうデバイスが「ドライバーと後部座席の乗員を隔てる48インチの巨大なワイドスクリーンモニター」。

このモニターは、1つの大きな画像を表示するように設定することもでき、あるいは2つの異なるスクリーンとして機能させ、後部座席の乗員がそれぞれ個別のヘッドセットを介して自分のコンテンツを楽しむこともできるとアナウンスされています。

新型レクサスLMの日本価格はいくらに？

なお、レクサスLMは日本の田原工場（トヨタ）にて生産され、つまり英国で販売されるレクサスLMは「輸入車扱い」であり、そのぶん輸送コストなどが上乗せされて割高になっていると考えられます。

参考までに、同様に「輸出」扱いとなるレクサスLCだと英国価格が95,515ポンド（約1735万円）、そして日本では1483万円。

レクサスRZだと英国価格は64,500ポンド（1171万円）、日本だと880万円なので、同じ比率であればレクサスLMも英国価格よりも（日本の価格が）15％〜25％ほど安くなる可能性もありますが、このあたりはトヨタが「この先の世界情勢や為替レートをどう捉えるか」によってレクサスLMの内外価格差が決定することになるのかもしれません。※レクサスLMはニッチに近い製品なので、かなり強気の価格設定を行い、欧州価格と同等となる可能性も否定できない

仮に差額が15％だとするとエントリーグレードが1390万円、中間グレードが1435万円、トップレンジが1744万円という計算となり、もし25％で計算すればエントリーグレードが1226万円、中間グレードが1278万円、トップレンジが1539万という価格となりますが、いずれにせよ当分の間は中古市場にて「プレミア価格」にて転売されることになりそうですね。