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新型レクサスGXの試乗会が北米で開催。ジャーナリスト全員がベタ褒め、「ホームラン」「スタイル、高級感、性能の三拍子が揃っている」【動画】

新型レクサスGX
LEXUS

| ここまで多くのジャーナリストを虜にしたクルマも多くはないだろう |

レクサスやオフローダーに否定的だった参加者すらも「レクサスGX信者」に転ずる

さて、レクサスは13年間ぶりに「GX」をフルモデルチェンジし、完全新設計となったGXを昨年に発表していますが、その試乗会が北米にて開催されており、多くのジャーナリスト(というか参加者のほぼ全員)がこの新型GXについてべた褒めといった状況となっていて、「これこそがオレたちの待ち望んでいたレクサス」「史上最高のレクサス」だと表現しています。

そしてジャーナリストの中にはもちろん「もともとオフローダーには興味がない」たぐいの人たちも含まれるのですが、新型レクサスGXはそういった人々ですら虜にしてしまったようですね。

ここでいくつかのレビューからその内容をピックアップして紹介したいと思います。

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新型レクサスGXは「スタイル、高級感、性能」の三拍子が揃っている

今回の試乗イベントにつき、多くのジャーナリストが口を揃えるのが「レクサスGXは完璧なクルマ」。

まずはそのスタイリングについても最大限の賛辞が贈られており、短いオーバーハングと優れたプロポーション、光を捉える見事な面取りエッジ、力強いショルダー ライン、角張ったフェンダー フレアを持ち、ランドクルーザーとレクサスGXの系譜をうまく維持しながら、見た目はまったく新鮮で、道路上の他のいかなるオフローダーとも異なる存在感を放ちます。

ブロック状のスピンドル グリルと、(水深のある川などを渡るため)高い位置に取り付けられたマルチビームLEDヘッドライトにテールライトバーを備え、従来型では不満とされていた古いスイングアウトテールゲートからトップヒンジ式パワーテールゲートへ。

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ただ、デザイン上の唯一の欠点とされるのが「ホイール」であり、オプション含めて用意されるホイールすべてが「貧弱」だとされ、22インチサイズですらボディに対して存在感が薄く、大きくなった新型レクサスGX新型のボディに対して「引っ込みすぎている」と指摘されており、これは今後拡充されるであろうサードパーティを巻き込んだオプションラインアップに期待するしかなさそうですね。

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新型レクサスGX550に搭載されるエンジンは(北米仕様で)レクサスLSやLXと同じ3.4リッターV6ツインターボで、これは先代レクサスGXの4.6リッターV8に比較して大きく向上しており、実際に加速性能も(0−90マイルにおいて1秒)向上することに。

加えて10速ATのシフトアップ / ダウンが非常にスムーズであり、ギアが切り替わったことにも気づかないレベルだといいますが、このエンジンとトランスミッションが新型レクサスGXの快適性に大きく貢献しているのは間違いなさそう。

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なお、このボクシーなスタイリングは「見切りの良さ」にも大きく貢献していて、実際に運転席に座った際の視界が非常に良好であるともコメントされており、実際に走行しても(大きなドアミラーを持つにも関わらず)風切り音はほとんどない、とコメントされています。※ピラーが細く視界を邪魔しないことに言及するレビュワーも多い

加えてステアリング(油圧式から電動パワーステアリングになった)は軽くクイックで車体の大きさを感じさせず機敏に動き、ロールも小さく安心感があり、(高速道路以外では)ロードノイズもほぼ気にならないレベルにあるようですね。

全体的には「出だしが軽くなった」「乗用車のように安定している」「スムーズでギクシャクしない」「運転しやすい」というコメントが多く、しかし荒れたアスファルトの上では「若干の振動が気になる」という言及も。

試乗に際してはほぼすべての仕様、そして2日間にわたって市街地や高速道路、自然公園を使用した悪路走行など「ありとあらゆる」環境におけるテストが行われ、そこでは快適性、使い勝手、オフロード走行性能などすべてが改善されていることが実感できたそうですが、しかし唯一改善されていないのは「燃費」だけ。

新型レクサスGXは優れたインテリアを備える

そして新型レクサスのインテリアについてもほぼすべてのレビュワーが満点に近い評価を与えており、「その価格とブランドにふさわしく、 非常によくまとめられており、適切な場所に肌触りの良い素材が使用される一方、オフローダーらしく”汚れても気にならない”ほど頑丈に感じられる」。

アッパートリムには本革張りが採用され、グレードによってはスエードとNuLuxe(人工皮革素材)を組み合わせた内装となるものの、それでも安っぽさが微塵も感じられない、と評されています。

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そのほか、インフォテイメントスクリーンがダッシュボードからはみ出さずに視界を遮らないこと、オーディオの音量やエアコンの温度調整など「すぐに操作したい」制御系にはアナログ式スイッチを採用するなど使い勝手がよく考えられていること、ワイヤレス接続によるApple CarPlayとAndroid Autoが標準装備されること、複数のUSB-C ポート、Wi-Fi ホットスポットを標準装備することなどについても高い評価が与えられています(レクサスはテクノロジー面で遅れているという評価が多かったので、その反動もあると思う)。

一方でちょっとした実用上の問題もあるようで、、それは「カーゴカバーは2列目シートのすぐ後ろに取り付けられるので、3列目を上げると荷室から荷物を取り出ず、後部ドアから取り出すのが面倒で、カバーを取り付けていると3列目シートを上げ下げできない」、「カップホルダーは適切なサイズではあるが、センターコンソールの収納スペースはそれほど多くなく、12Vソケットが占めるスペースが大きい」「標準で何らかのランニングボードが付いているものの、最上位のトリムレベルに装備されている電動折りたたみ式のものを除いて、ほとんど役に立たない」など。

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新型レクサスGXは記録的な販売を達成するだろう

ただしいずれのレビュワーもいくつかの気になる点を指摘しつつも「それらは新型レクサスGXの魅力を阻害するものではない」と述べ、全体的には「レクサスGXはホームラン」「素晴らしいスタイリング、大幅に改良されたインテリア、魅力的な機能、最新のテクノロジー、アップグレードされたパフォーマンスがすべて、より実用的なパッケージに収められており、お手頃な価格である」「GX懐疑論者であってもこのクルマの虜になるであろう」「新型GXは長年のファンと初心者の両方にとって理想的なクルマになる」といった声が大多数。

なお、今回の試乗イベントにおいてレクサスは「新型GXの販売は記録的なものとなるであろう」と述べたそうですが、これについてはすべて参加者が「これに異論を挟む余地はない」と感じたもよう。

新型レクサスGXはランドローバー・ディフェンダーとメルセデス・ベンツ Gクラスの購入者が好むすべてを提供し、かつ伝説的なレクサス特有の信頼性も備えているという声も多く、日本においても非常に高い人気を評価を獲得するのは間違いなさそうですね。

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参照:CARBUZZ, Jalopnik, etc.

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