タグ・ホイヤーが2024年新作を発表、ボク史上最高と考える「パンダカレラ」、そしてアヴァンギャルドすぎるモナコの再解釈モデルが登場【動画】

｜　最近のタグ・ホイヤーはヘリテージをうまく取り入れつつも未来に向かっている　｜

加えてカレラやモナコといった伝統モデルに注力し、様々なバリエーションを生み出している

さて、タグ・ホイヤーも「ウォッチ＆ワンダーズ ジュネーブ」にて新作を発表。

昨年に60周年を迎えたカレラの新作、そしてモナコの新作が登場しており、ここでそれらを見てみたいと思います。

まずはパンダダイヤルを採用するカレラ「CBS2216.BA0041（836,000円）」ですが、こちらはケース径39ミリというコンパクトなサイジングを持ち、1960年代に発売された”ホイヤー7753SN”へのオマージュとも言うべきモデル。

ただ、なんといっても注目すべきはその良心的な価格であり、「中身が伴わない」値上げを繰り返す腕時計ブランドが多い中、非常に高いコストパフォーマンスを持つんじゃないかという印象です。

現在、ボクが考える「もっともイケてるカレラ」

なお、ぼくはこれまでずっとカレラを一度は購入しようと考えつつも実はまだ手に入れたことがなく、しかしこのパンダカレラは今までに見た中では「もっとも魅力的」。※ただしぼくに似合わないタイプの腕時計である

文字盤はサンレイ仕上げのシルバー、そしてタキメーターとサブダイヤルはブラックを採用していますが、オマージュ元の7753SNの「SN」はシルバーとノワール（ブラック）を表しており、まさに”ビッグネームの再来”にふさわしい仕様を持っているようですね。

タキメーターがドーム状の風防の下に格納される「グラスボックス」デザインを採用し・・・。

自動巻ムーブメントの巻き上げローターはおなじみタグ・ホイヤーのプラークを象ったもの。

搭載されるムーブメントはキャリバーTH20-00、パワーリザーブは80時間です。

タグ・ホイヤー モナコスプリットセコンド クロノグラフはこんな腕時計

そしてこちらは2024年新作の目玉、「タグ・ホイヤー モナコスプリットセコンド クロノグラフ」。

チタンケースにスプリットセコンドクロノグラフを内蔵し、その価格はなんと1672万円に設定されていますが、販売方法は「ご希望の方のみ」とあり、完全な受注生産なのだと思われます（限定モデルではないようだ）。

こちらは「レーシングレッド」と題されたバージョン（CBW2181.FC8322）で、レッドラッカー仕上げを持つラトラパンテ針を採用する「モータースポーツにインスパイアされた」モデルだと紹介されています。

なお、ベゼルレス（このあたりがグラスボックスに近い考え方である）、そして画像を見る限りはダイヤルにもサファイアクリスタルを使用しているようで（つまり風防とダイヤルとでサファイアクリスタルが二重になっているようだ）、そのため”ダイヤルレス”にも見えるという非常に画期的な構造を持つもよう。

ムーブメントはキャリバーTH81-00（グレード5チタン製、パワーリザーブ65時間）、ケースバックも「全面サファイアクリスタル」のように見え、そうとうにアバンギャルドな新製品ですね。

そしてこちらは「オリジナルブルー」と命名されたバージョンで（CBW2182.FC8339）、やはり価格は1672万円。

タグ・ホイヤーによれば「1969年に発売されたオリジナルモナコへのトリビュート」とのことですが、これらモナコの新作2本は正直言って「ぼくにとって過去最高のモナコ」。

このあまりにもアグレッシブなモナコの再解釈がぼくの心の琴線に触れており、しかし1672万円はさすがに出せないな、とも考えています（同じ金額を出すのであれば、他に購入すべき腕時計がある。加えて、このモナコのムーブメントにそこまでの価値を見いだせない。この価格の多くはサファイアクリスタルによるものだと思われる）。

それにしてもこのケースバックは斬新そのもの。

タグ・ホイヤー 2024年新作「モナコ」「カレラ」を紹介する動画はこちら

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参照：TAG Heuer