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日本では「カーシェアリング」はじめシェアビジネスは流行らない?その理由を考える

2018/11/07

| 日本人はなんでも自分でできないと気が済まない |

日本は非常に特殊な市場だと言われることがありますが、「シェアリングサービス(シェアリングエコノミー)」についてそれは顕著である、と考えています。

たとえば欧米はもちろん東南アジアでも色々なモノ、そして家をシェアするという考え方が一般化しており、自分が自宅をあけている間にその家を貸したり、自分が購入したブランド物やクルマを「使わない間」貸したりする、というアレです。

日本人は借りたがらない、貸したがらない

諸外国ではそういった考え方が一般的になりつつあるものの、日本だとイマイチそれが普及する気配はなく、そこでぼくは考えたわけですね。

これは、日本人が「借りる」ということに対して比較的ネガティブであるからだとう、と。

欧米や東南アジアでは「借りる」ということに抵抗はなく、むしろ「借りる」ことに積極的。
それはビジネスにおいても顕著であり、たとえばモノやカネがなくとも、出資を募ったり人の協力を得たり、と「他人のふんどして」勝負するのが一般的。

そう、「他人のふんどし」。

日本では「他人のふんどしで相撲を取る」ことは悪だと見なされていて、投資をするなら借りたお金で投資するのではなく自己資金で投資を行うという考え方が強い模様(借金やカード、ローンを異様に嫌う人が日本に多いのは事実)。

ビジネスでもこれは同じで、たとえばレストランを始めようと思うならば、日本人の場合は「自分がまず料理人でなくてはならない」と考えて修行に励み、ようやく技術を身につけてからさあ独立と相成りますが、欧米ではレストランをはじめようと思った場合、自分が料理人でなくとも料理人を雇い、そしてお金がなければ借りてきて事業を始めるわけですね(生涯に稼ぐお金を考えると、修行に使う時間は”惜しい”。早くスタートをきったほうがより稼げる)。

つまり日本型ビジネスは自分が「プレイヤー」であることが重要で、しかし欧米では自分が「マネージャー」であることが重要だと言えるのかもしれません。



とにかく日本では出来合いのものを嫌い、一から作った方がエライという風潮があり、それは(制御系の)システムにしても同じ。
できあいのものを購入してきた方が安定しており汎用性が高いのに、イチからシステムを作り、それで「仕事をした気になっている」場合も見られます。

なお、欧米特にアメリカでは、自分にその能力がなくとも、能力のある人を見つけ出してその人を売り込み、能力をお金に換える「エージェント」「プロモーター」といった職業がメジャーであることからも日本との差をうかがい知ることが可能。
さらに中国では「ビジネスの基本は他人のふんどしで相撲を取る」ことだとされているので、日本の傾向については「日本だけが特殊」だと考えて良さそう。

日本と欧米の雇用スタイルの差。ビジネス編とスポーツ界編

自動車産業についてもこれは同じで、欧米の会社は新しい技術について、自社がそれを持っていなければ、そして開発コスト(時間含む)を惜しいと思えば、その技術を持つ会社を買収したり、その技術そのものを買ってきたりします。

逆に日本は「技術を買う」ことはせずに自社でその技術を開発せねばならないと考え、また合併も嫌う「純血主義」が問題となることに。
よってトヨタとホンダが同じような技術を競って開発し、結局はどちらかの研究開発費用が無駄になる、ということも(ビデオの”ベータ VS. VHS競争”も同じような感じ)。

特にホンダはなんでも自社で開発する「純血主義」で知られ、しかし近年の自動車はこれまでにないほど関連する技術が多様化しており、これがホンダを滅ぼすであろう、とも言われていますね(もはや現代の自動車は自社だけでまかなえる領域を超えており、純血にこだわることは製品力の低下を招く)。

現在、ビジネスで重要視されるのは「スピード」で、開発するだけの時間が無駄になると思うならば、それを持つ会社を買うことや、技術をお金で譲り受けること、はたまた他の会社と合併することも必要な世の中ではあるものの、日本企業はそれを嫌い、結果的に「ガラパゴス化」したり競争に乗り遅れることになったりしている側面もある、とぼくは考えています。

そして本題の「シェアリングサービス」ですが、レンタカーなど「法人」つまりサービスが体系化されたものから借りるのには抵抗がなくとも、個人間でクルマを借りるのにはかなり抵抗があるのが日本人で、また貸すことに抵抗があるのも日本人。

こういったところでも純血主義ともいうべき潔癖さがあるわけですが、ここに無駄があるのもまた事実なのかもしれません。

しかしながら、この無駄が雇用や購買活動を促進させるという面もあって、この「日本独自の傾向」がいいのかそうでないのかは判断が難しく、また永遠に判断ができないであろう、とも考えています。

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