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300万円で買えるBRABUS。スマート・フォーフォー・ブラバスに試乗する

2017/08/20

さて、スマート・フォーフォー・ブラバスに試乗。
ベースはスマート・フォーフォー・ターボ(257万円)となり、ダイムラーと業務提携を行っているブラバスがチューンを施した「コンプリートカー」。
ブラバスは世界最大規模のチューナーとされ、主に(というかほとんど)メルセデス・ベンツとスマートのチューンおよびコンプリートカー販売がその業務内容となっています。

そのスマート・フォーフォー・ブラバスですが、ベースモデルとの差異は下記の通り。

・価格が257万円→312万円へ
・ホイールがブラバス製モノブロックIXへ
・エンジンが899ccから897ccへ
・出力が90→109馬力へ
・内装がブラバス専用(BRABUSスポーツステアリング+レザーダッシュボード)
・ブラバス専用フロントスポイラー装着
・ブラバス専用デュアルエグゾーストシステム装着
・ブラバス専用レザースポーツシート

なお厳密に言うと今回試乗したのはスマート・フォーフォー・ブラバスのうち限定モデルの「フォーフォーエクスクルーシブレッドリミテッド」。
これは本来別カラーとなるトリディオン・セーフティ・セル、グリルなどがボディカラーの「サファイアレッド」同色つまり「全身真っ赤」になるもの(価格は+5万円)。

車体そのものはルノー・トゥインゴと共用となり、サイズは全長3495mm、全幅1665mm、全高1545mm。
先代に比べると全長と全幅は小さく、全高は逆に高く。
室内空間についてはおそらく先代から広くなっているのではないかと思いますが実際のところは不明。

外装はかわいらしくもあり、そして未来的とも表現できそうで、明らかに他の車とは異なる存在感を感じさせます。
ただ、ブラバスのフロントスポイラーとホイールは思いのほかインパクトが強く、これによって「ベイビーギャング」っぽい雰囲気も。

とりあえずドアを開けてシートに腰を降ろしますが、ブラバス製のシートは非常に座り心地がよく、ブラバスと言えども車の正確にマッチさせた柔らかめのものを使用。
このあたり「単なるチューナー」ではなくコンプリートカーも手がけるブラバスならではですね。

ダッシュボードなど構造は標準モデル(フォーフォー・ターボ)に準じますが、レブカウンターやサイドブレーキのレバーには「BRABUS」のロゴ入り。
加えてダッシュボードはレザー張り(ステッチも入っている)となっていて、かなり高級感があります。
エアコンの操作パネルには内装において反復して使用される「楕円」が用いられており、エアコン風量を示すインジケーターの光り方はテールランプと同じ「スリットの入る楕円」状に発光するなど楽しさも満載ですね。

エンジンを始動させると、かなり低い音でエンジンが目覚めますが、これも「さすがブラバス」。
最近の車にしては、そしてRR(エンジンが自分から遠く、フロアに排気管も通っていない)にしては振動は大きめ。
さっそくサイドブレーキを降ろしてギアを「D」へ入れてアクセルを踏み、車をゆっくりとスタートさせますが、実際に走り出すと音や振動が「ちょうどいい」と感じる心地よいレベルになるのにはちょっと驚き。
要は音量や振動について、ブラバスは「意図的」にチューニングしていると思われ、走行時に焦点を当てている、ということですね。

これはそう簡単にできるわけではなく、停車時に同じように振動と音が出ていたとして、走り出すとそれがさらに大きくなって不快になる車もありますし、音はロードノイズにかき消されて振動だけを感じるような車も。
しかしスマート・ブラバスの場合は速度に応じた気持ちのよい振動と音を感じさせてくれ、「いかにも自動車を運転している」という気持ちになります。

アクセルを踏むとその分音と振動も大きくなり、気分が盛り上がるとともに車がこれからどういった反応をするかも予想できる、という感じですね。

出力そのものは109馬力で、標準モデルに比べて+19馬力。
エンジン排気量そのものが標準モデルと異なるので、おそらくエンジン自体が異なるかピストンなどが異なる可能性があり、「単なるブーストアップ」によって得た馬力ではないと思われるものの、詳細は不明(カタログには”ブラバス製エンジン”とある)。

標準モデルとどの程度までサウンドや振動、パワー感などが異なるのかは乗り比べていないので不明ですが、とにかくスマート・ブラバスが「乗っていて気持ちいい」というのは断言できます。
↓このテールパイプとディフューザーはナイス

スマートは上述の通り「RR」となり、つまりこれはポルシェ911と同じ。
よって「癖が無い」とはいえませんが、普通に走行している範囲ではその癖が顔をだすことはまず無いようですね。
ただ、段差を下りる時、とくに後輪が下りるときに「ドスン」とかなり重いものが落ちるような印象があり、それが「リアエンジン」の質量であって、前後重量バランスの差なのだと実感します。

それはハンドリングにおいても感じられ、最小回転半径4.1メートルと軽自動車並みの小回りがきく割にはアンダーステア。
とくにアクセルを踏むと「かなりアンダー」に転じますが、これは「RRはオーバーステアになるとコントロールが効かない」ということを考慮し、あえてそうしている部分なのでしょうね。

ただ、これはすぐに慣れる部分ですし、メーカーもしくはブラバスが「レイアウト上の特性をカバーできずにそうなってしまっている」のではなく、RRの特性を理解して安全上の理由から「そうしている」のだと思われ、ちゃんと(メーカーの)コントロール下にあるということを考えると全く問題にはなりえない、と考えています。

ブレーキについても非常に優秀であり、極めてコントロールしやすく「よく止まる」もの。
ポルシェ911とまでは行きませんが、フロントの軽いRRならではの「ブレーキング時に車体全体が沈み込む」ようなフィーリングで、安定感を感じさせる部分ですね。

全体的に操縦安定性については非常に高いレベルにあり、その上でエキゾーストサウンドや、目に入る部分の楽しさなど「所有する楽しみ」を得られるモデルと言えそう。

スマート・フォーフォー・ブラバスは標準モデルに比べて55万円ほど高価で、もとが275万円ということを考えるとかなりな値上がり率ではありますが、このルックス、この内装、このサウンドが手に入るのであれば「無理してでも狙いたい」グレードと言えるかもしれません(売るときも標準モデルに比べると値落ちが少ないかも)。

なおスマート・フォーフォー・ブラバスのボディカラーは9色、トリディオンセーフティ・セルは6色、グリルも6色から選択可能。
かなり幅広い範囲にて「自分らしさ」を表現できる面白いモデルだと思います。

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