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ロータリーエンジンの火は消えず。マツダ役員「レーザー、プラズマ点火など新たな手法を試している」

2017/09/06

マツダがさらにロータリエンジンについてはリソースを割いて開発している、という報道。
ここ数年、マツダとロータリーエンジンに関する報道が多くなっており、というのも2017年が「ロータリエンジン50週年記念」ということ、加えてロータリーエンジンが「レンジエクステンダーとして最適」ということで幾つか特許を取得するなど新しい動きが見られるため。

ロータリーエンジンは「コスモ」とともに1967年に登場し、その後RX-7に搭載されることで一気にその有用性を世に知らしめ、しかしRX-8を最後に現在ではこれを搭載するモデルはありません(エミッションの関係)。
ただし今回の東京モーターショーにて「RX-9」としてロータリーエンジンのスポーツカーが発表されるのではという話もあり、とにかく期待のかかるエンジン(エンジン単体にここまで注目が集まるケースは珍しい)で、これは”ロータリーエンジンを世界で最初に実用化し、唯一継続採用し続けた”マツダの資産である、とも言えますね。

今回のウワサについては、スカイアクティブエンジンを開発したマツダの常務執行役員/シニア技術開発フェローである人見光夫氏がオーストラリアの「Wheels Magazine」に語ったものとされ、これによると「次世代ロータリーエンジンを開発中」とのこと。



ただし、現在のロータリーエンジンでは求められる環境性能を満たせないとしており、「プラズマやレーザーによる点火も検討中」と付け加えています。

ということは、これまで「単体でパワーユニットとして搭載されることはない」とされていたロータリーエンジンが「動力源として」新型スポーツカーに搭載される可能性も。

なおトヨタとマツダは戦略的提携を結ぶことを公開していますが、これによってマツダは「エレクトリック技術を(トヨタ経由で)確保できた」ことになり、そちらへの開発リソース振り分けを考えずに済むようになったのかもしれません。

これは「ガソリンエンジンの開発に集中できる」環境構築の前段階とも考えられ、ここで開発されたガソリンエンジン(ロータリー含む)はトヨタにもフィードバックされることで提携によるシナジー効果を生むと考えられ、その意味では「(ロータリー搭載のスポーツカーはない、としていた)提携前」と今ではちょっと事情変わってきた可能性もありそうです。

さらには今まで通り「レンジエクステンダーとしての用途」においても開発を進めているとも報じられており、今年3月にもマツダのエンジニアが「静かで振動の少ない」ロータリエンジンはレンジエクステンダーに求められる性能と経済性を両立している、と発言していますね。

よって、今後のロータリーエンジンは「単体」での使用に加え、レンジエクステンダーとしての使用、もしくはモーターとの組み合わせによるハイブリッドなど、様々な可能性を秘めている、と言えそうです。

もちろんマツダ自身も「ロータリーエンジンはマツダにとって非常に重要としており、オフィシャルページにも”涙抜きでは見ることができない”ロータリーエンジンの開発秘話、歴史が下記の通りスペシャルコンテンツとして掲載中。

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