RMサザビーズによるオークションが開催され、「210台目のラ・フェラーリ」「ワンオフの488GTB”グリーン・ジュエル”がそれぞれ落札に。
その結果、なんとラ・フェラーリ・アペルタは10億800万円(830万ユーロ)、488GTBグリーン・ジュエルは1億420万円で終了。
ラ・フェラーリ・アペルタは予想落札価格の10億円に近い金額ですが、それでも以前の「500台目の」ラ・フェーリ(クーペ)に比べて3億円以上も高価となり、488GTBグリーン・ジュエルについては予想の5000万円を倍以上も上回る価格となっています。
現代のフェラーリではもっとも高価なクルマに
なお、以前の「500台目の」ラ・フェラーリの落札価格(約8億円)は”21世紀に製造された車の落札価格(つまりヴィンテージカーやクラシックカーではない)”としては最も高価なもので、そして今回は昨年に樹立されたばかりのその記録をフェラーリ自らアッサリ塗り替えることに。
このラ・フェラーリ・アペルタは、すでに報じられた通り、「209台限定」であったラ・フェラーり・アペルタを「フェラーリ自身が」210台目として製造することを発表し、チャリティーのために提供したもの。
ボディカラーはRosso Fuocomで、そこへメタリック・ビアンコ・イタリアのレーシング・ダブル・ストライプが入り、インテリアはブラックのアルカンタラ(ボディカラー同色ステッチ入り)とグロス仕上げのカーボンという仕様です。
488GTB「グリーン・ジュエル」はこんなクルマ
フェラーリ488グリーン・ジュエルはフェラーリが設立70周年を祝うにあたりワンオフで製作したもので、他にも「マイケル・シューマッハー」「スティーブ・マックィーン」など、フェラーリに縁のある人物やチーム、レーシングカーをモチーフに作られた「5台の、それぞれ仕様が異なるフェラーリ」のうち一台。
フェラーリ自らによるカスタム、そして「ただ一台しか存在しない」ということ、かつてレース界で成功を収めたチームそしてレーシングカー(356 P2)のボディカラーをモチーフにした、ということで「高値がつくだろう」と予想されてはいたものの、488GTBの新車価格からも軽く3倍を越える落札価格となっています。
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展示されたのは410スーパーアメリカにインスパイアされたカスタムを持つカリフォルニアT、そしてFXXエボルツィオーネにインスパイアされた488GTBの二台。
わせてフェラーリのカスタム・プログラム「テーラーメイド」を紹介する展示物も見られます。
488GTBはFXXエボルツィオーネがモチーフ
488GTBのボディカラーはロッソコルサ、アクセントは「ビアンコ・アヴス」。
インテリアにはカーボンファイバーが使用され、シートの素材はマイクロファイバーが採用されています。
フェラーリは通常のオプションにおいても多彩なボディカラー(30色くらい)、そしてインテリアを選択可能。
特にインテリアはシートカラーはもちろんダッシュボード上下で色を分けたり、バルクヘッドやステアリングホイール、センターコンソールなど個別にもカラーの選択ができるのも他メーカーには見られない特徴ですね。
カーペットやシートベルト、跳ね馬の刺繍カラーやステッチも選べるなど「迷った末に決めることができないほど」の内容に。
しかしそれでも満足できない人向けに特別なカスタム・プログラム「テーラーメイド」があり、これは大きく分けて「スクーデリア」、「クラシカ」、「インエディタ」が存在。
「スクーデリア」はフェラーリのレースにおけるヘリテージを反映させたシリーズで、「クラシカ」は、フェラーリのGTモデルにおけるエレガントさを現代風に解釈したライン、「インエディタ」は、現代の技術や技法で可能となった最新のデザインにチャレンジしたシリーズ、という内容です。
今回展示された2台は「フェラーリ70周年記念」限定モデルのうちの2台。
これは(当時の)フェラーリのラインアップ5モデルである「488GTB、488スパイダー、カリフォルニアT、GTC4ルッソ」の5モデルについて「それぞれ仕様の異なる70台」、つまり全部内外装が異なる350台をリリースした、という大規模な限定シリーズ。
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