| 構想18ヶ月、ようやく第一号車が完成 |
今のところ「世界でただ一台」の公道走行可能なアストンマーティン・ヴァルカン(Aston Martin Vulcan)が登場。
これはイギリスのRMLによって公道仕様へとコンバージョンされたもので、仕様変更に18ヶ月を要した車両。
「ヴァルカン」は24台のみが製造された限定モデルですが(限定台数は当時公開された007”スペクター”がジェームズ・ボンド映画の24作目だったことに起因)、そのネーミングはイギリスの爆撃機から。※アストンマーティンは「V」で始まる名称を好む。ヴァルキリー、ヴァンテージ、ヴァンキッシュなど
そりゃ公道でも乗りたくなる
これは公道走行できない「サーキット専用車」で、そのために「この車で公道を走りたい」という人続出。
もちろん公道ではそのパフォーマンスを引き出すことができないものの、「サーキットに行かないと乗れない」というのは(素晴らしい車だけに)ちょっとフラストレーションが溜まるのでしょうね。
こういった要望についてはアストンマーティンも認めていて、そのため「しぶしぶ」ながら公道仕様へのコンバートを認めると言ったコメントも報道されています。
同様の例(サーキット仕様のクルマを公道仕様へ)だと、Lanzanteによる「マクラーレンP1 GTR→マクラーレンP1 LM」がありますが、これは「もともと公道仕様を走ることが出来るP1をサーキット仕様へコンバートしたP1 GTRをまた公道仕様(P1 LM)にするというもので、しかし今回の「ヴァルカン」はもともと公道走行を前提としていないサーキット専用モデルとして開発されたもの。
つまりはヴァルカンを公道走行可能な仕様へ変更するのは相当にハードルが高い、ということを意味します。
↓ナンバープレートは「VULCAN」をもじったもの※VULCANでは取得できなかったと思われる
変更の内容として一見しわかるものは「ヘッドライト」を備えたフロントフードを装着し、もともとヴァルカンにあったヘッドライト(のようなもの)はデイタイム・ランニングランプとして使用。
リアだとウイングの翼端にウインカーを仕込んでいるのがわかり(レンズがネジ止めされており、妙にDIY感が出ているところからも苦労の跡が伺える)、さらにテールランプの下に反射板が取り付けられているのも確認できますね。
おそらくはこれに続き、何台かが「公道走行対応」への改造が施されることになるものと思われます。
↓こちらがサーキットしか走れない状態のヴァルカン
あわせて読みたい、アストンマーティン・ヴァルカン関連投稿
アストンマーティン・ヴァルカンのオーナーズイベント開催。24台限定のうち7台が集まる
アストンマーティン・ヴァルカンはこうやって作られる。ファクトリーの画像が公開に
アストンマーティンVULCAN(ヴァルカン)の詳細キタ。サーキット専用
Never got full throttle once today. Don’t care. Driving world’s one and only road-legal @astonmartin Vulcan was brilliantly silly pic.twitter.com/98ip8YUzlf
— Richard Meaden (@DickieMeaden) 2017年12月19日
What an incredible day. Filming the worlds’ first street-legal @astonmartin Vulcan with @RMLGroup. What a machine! ? #AstonMartin #Vulcan pic.twitter.com/xQ3hKE9z9Q
— Lovecars (@Lovecars) 2017年12月20日