| Eクラスはもちろん、Sクラス譲りの機能も |
メルセデス・ベンツがマイバッハSクラス、Cクラスのフェイスリフトに続き、Cクラス・ステーションワゴンのフェイスリフトも発表。
すでに新型Gクラスや新型Aクラス/CLSも発表しており、今回のジュネーブ・モーターショーはメルセデス・ベンツが大きな注目を集めることになると思われ、BMWやアウディは影が薄くなってしまうのかもしれません。
今回のCクラス・ステーションワゴンの内外装アップデートについては比較的小さく、まさに「定期アップデート」という感じ。
見える部分より「見えない部分」の進化が大きい
変更の内容として、おおよそはCクラス・セダンと同様ですが、フロントではマルチビームLEDヘッドライトの装備、そしてフロントバンパーのエアインテークのデザイン変更が目に入るところ。
この「マルチビームLEDヘッドライト」は84個のLEDを備え、交通状況によって最適な配光を実現する、とされています。
ボディカラーについてもCクラス・セダン同様にモハベ・シルバー・メタリックとエメラルド・グリーン・メタリックが追加に。
インテリアでは12.3インチサイズの液晶ディスプレイ、タッチコントロールが可能となったマルチファンクションステアリングホイール、”タービン・ルック”エンジンスタート/ストップボタン、7インチサイズのインフォテイメント・ディスプレイ(オプションで10.25インチにアップグレード可)、ボイスコントロール機能の強化(シートヒーターもこれで調整できる)などが公開されています。
その他、やはりCクラス・セダン同様に機能が向上したレーダーやカメラ、カーナビゲーションシステムとの統合を軸としたドライバーズ・アシストも特徴のひとつで、これは状況が許せば半自動運転も可能となるもの。
さらにはアクティブ・ステアリング・アシスト、アクティブ・レーンチェンジ・アシスト、アクティブ・エマージェンシー・ストップアシストも追加され、より一層安全性が強化されているようですね。
外装デザイン的には「金太郎飴」を継続することとなりますが、内装デザインや機能についても上位モデルのものが与えられるなど、やはり金太郎飴的。
よってCクラスを購入する人からすると「上位モデルの機能やデザインを手に入れることができる」ことになるものの、逆に「上位モデルを買う理由が希薄になる」という懸念も。
メルセデス・ベンツは現在コンパクトクラスに力を入れていて、それは新型Aクラスを見ても明らかではありますが、これによって「モデル間の差別化」が難しくなっており、価格に対して装備が充実したコンパクトクラスばかりが売れるようになると、今後メルセデス・ベンツの収益を圧迫することにもなりそうですね。
現時点では新型メルセデス・ベンツCクラス・ステーションワゴンの日本仕様、その機能や価格についてはアナウンスがないものの、北米だと2リッター4気筒ターボ(255馬力)をベースグレードとし、トランスミッションは9速ATとの組み合わせ。