| アウディR8の将来は不透明 |
アウディ技術開発部門のボスがCar And Driver誌のインタビューに語ったところによると、「次期アウディR8については考えていない」とのこと。
これは必ずしも「継続しない」ということではなく、「まだ次期モデルを考えるタイミングではない」という意味合いがあるようで、R8については「モデルライフをかなり長く」取っているとも言えそうです。
やっぱりR8は消滅?
さらにアウディR8の「将来的な消滅」について、その可能性は否定できないとしながらも、「アウディにとってハイパフォーマンスカーは必要」とも述べています。
たしかにR8の発売によってアウディのスポーツイメージは大きく向上したと言え、(時代はエレクトリック化へ向かうとしても)ある種の広告塔としてはスポーツカーが必要なのかもしれません。
なおアウディR8は2017年に置いて北米では772台、欧州では1,366台を販売したとのことですが、これは一昨年の1,145台/2,935台に比較して「大きく落とした」数字。
兄弟モデルのランボルギーニ・ウラカンが年々販売を伸ばしているのとは対照的ですが、このままだと「消え去っても仕方がない」と言えそう。
R8が消えると困るのはランボルギーニ
なおアウディR8が消滅すると困るのは次期ランボルギーニV10(もうV10ではないかもしれませんが)モデルで、これ(ランボルギーニのV10モデル)はガヤルド、ウラカンともにアウディとの共有化を進めたからこそこの価格で実現できたクルマだと言えます。
よって、「R8が消滅」するとランボルギーニにとってはコストを平準化すべきパートナーが無くなってしまうということを意味し、ウラカンの「次期モデル」に暗雲が立ち込める可能性も。
その場合はもしかするとポルシェが共同開発パートナーとして選ばれる可能性もあって、以前に噂されたように「ポルシェのミドシップスーパースポーツ」と「ベイビーランボルギーニ」とが兄弟車になる日が来るのかもしれませんね。
そこへR8の姿がないことは残念だとは思いますが、来るべきエレクトリック時代には、R8はまた「R8 e-tron」のように性格を変えて登場するのだろう、とも思います。
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