| アストンマーティンはラゴンダを超高級ブランドとして復活 |
アストンマーティンはラゴンダ(Lagonda)を超高級エレクトリックブランドとして復活させると公表し、「ラゴンダ・ヴィジョン・コンセプト」を発表済み。
英国AutocarがアストンマーティンCEO、アンディ・パーマー氏にヒアリングしたところ、ラゴンダは「将来的にロールスロイス、ベントレーに変わる選択肢」となることを想定しており、「最初のフルエレクトリック・ラグジュアリー・ブランド」となることを目指しているようですね。
ロールスロイス、ベントレーに対抗
なお、ロールスロイス、ベントレーともに「エレクトリック化」を水面下で進めているようで、ロールスロイスは「顧客はエレクトリック化に備える必要がある。ハイブリッドを飛ばしてフルエレクトリックに移行する」と述べ、ベントレーもロールスロイスに対抗するためにフルエレクトリックの道を模索中だと報じられます。
アストンマーティンに話を戻すと、ラゴンダブランドではまずフルエレクトリックSUVを発売し、その後にサルーンを展開するという計画を持っているようですが、早ければ2021年に発売される可能性も。
なお、製造はあたらしくウェールズに用意した工場にて、DBXとともに行われることになる模様。
ちなみに「ラゴンダ」はもともとアストンマーティンとは別会社。
ラゴンダはイギリスにて1906年に設立された自動車メーカーですが、1947年にはアストンマーティン傘下に(正確にはデビッド・ブラウンがアストンマーティンとラゴンダ両方を買収した)。
今でもその流れを引き継いでおり、現在のアストンマーティンの正式な社名は「アストン・マーティン・ラゴンダ(Aston Martin Lagonda Limited)」。
ラゴンダはデビッド・ブラウンによって買収された後、1961年に「ラゴンダ・ラピード」が登場し、1974年にはアストンマーティンブランドから「ラゴンダ」が登場。
こうやって見ると「ラピード」「ラゴンダ」、そして「ヴァンテージ」「DBS」などは昔から様々な車種に使用されており(相当ややこしい)、これらが現代まで続いていることもわかりますが、これは「歴史の古い会社ならではの資産」だと言えますね。
その後ラゴンダは1990年に一旦消滅し、2014年に「ラゴンダ・タラフ」として復活し、その後また姿を消して2021年に再登場、ということになりますね。
なおアストンマーティンが行うのは「自動車ビジネス」というよりは「富裕層向けビジネス」で、そのために自動車以外にもタワーマンションや潜水艦といった異業種にも進出。
よって新生「ラゴンダ」も、自動車というよりはリッチな人々の求める「ガジェット」に近い感覚で展開されるのかもしれません。
さらにアストンマーティンはハイパーカー「ヴァルキリー」、さらにはミドシップスポーツ、そしてブランド初のDBXとニューモデルが目白押しで、高級マーケットはスポーツカーであろうがサルーンであろうがSUVであろうが「すべて」頂こうというアグレッシブさが光ります。