| ハーレーダビッドソンはエレクトリック・バイクのリーディング企業を目指す |
ハーレーダビッドソンが2014年に発表したエレクトリック・コンセプト・バイク「LiveWire(ライブワイヤー)」の詳細を発表。
今回発表されたのは「市販モデル」の画像とスペックで、2014年当時は「5年位内に発売」としており、予定通りの2019年に発売、ということになりますね。
なお、キャッチコピーは「聴こえるのはハートの鼓動だけ」。
つまりあの”Vツインサウンド”はそこにはなく、自分の胸の高まり以外は聞こえないほどに静かである、ということだと思われます。
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インターフェースも新時代に突入
今回の発表によると、ハーレーダビッドソン・ライブワイヤーの発売は2019年1月とのこと。
加えてハーレーダビッドソンは「エレクトリック・バイクでのワールドリーダーになる」と宣言しており、2022年までには「すべてのバイクをエレクトリック化(ただしピュアエレクトリックなのか、ハイブリッドも含まれるのかはわからない)する」とも述べています。
なお、バイクの場合は「ハイブリッド化」するにはそのサイズがクルマに比して小さすぎること、「エンジンとモーター」という2つの動力源が混在するので構造が複雑になること(パーツや製造コストも上がる)」、「構造の複雑化に伴って重量が増加すること」等を考えるに、バイクとハイブリッドとは相性が悪く、一気に「ピュアエレクトリック」まで進んだほうが良さそうですね。
このLiveWire(ライブワイヤー)についてはハーレー・ダビッドソンいわく”アーバン・ストリート・ライダー”に向けてデザインされたとされ、クラシックなハーレーダビッドソンのデザインと革新的なデザインとを融合させた、と紹介。
当然ながらLiveWireにガソリンエンジンはなく、動力源は「エレクトリックモーター」、そして電源を供給するのはリチウムイオンバッテリー。
この「動力用」リチウムイオンバッテリーとは別にも12Vリチウムイオンバッテリーを持ち、こちらはヘッドライト含むランプ類やウインカー、ホーン、メーター(タッチスクリーン)などを動作させるとされ、このあたり「カスタム派」にも安心な部分ですね。
充電はこれまでの「給油口」のある位置から行うことになり、「SAE J1772(アメリカ規格)」「IEC type 2(世界統一規格)」に対応しています。
なお、タッチスクリーン式のメーターには各種情報が表示される他、ブルートゥースによるスマートフォン接続、GPS機能も備える模様(やはり充電スタンドを探すにはこれが必要)。
現時点ではLiveWireのスペックは明かされておらず「開発中」と見られますが、ハーレーダビッドソンいわく「スロットルを開くだけで強力なトルクと胸のすく加速を体験できる」としており、これまでのハーレーとはまた異なる走りを実現してくれそう。
なおABS、トラクションコントロールは標準装備。
フレームそのものはアルミニウムで成形され、ホイールは17インチでタイヤはミシュラン製、サスペンションはショーワ製、そしてブレーキはブレンボ製、とのこと。
これからバイクもエレクトリック化の道を進むことになるかと思いますが、そこで気になるのが「免許」。
エレクトリックバイクの免許はどうなるんだろうなということで、このLivewireのように、おそらくはリッターバイク並み、もしくはそれ以上の性能を持つであろうエレクトリックバイクに乗るにはどういった免許が必要なのか、ということですね。
変速機がなければ「AT免許」でOKということになりそうではあるものの、小型なのか中型なのか大型なのか、はたまた原付免許で乗れるのか、そのあたりは普及のカギを握る部分なのかもしれません(バイク業界が強力に政府に働きかけ、原付免許で乗れるようになれば、今までになかった客層を呼び込めることになり、バイク業界はここに一縷の望みを見出しているのかも)。
VIA:Harley-Davidson