| BMWはM8に対してあまりに自信満々 |
「BMWは新たにスーパーカーをリリースする予定はない。なぜならM8がスーパーカーそのものだからだ」。
これはBMW M部門のボス、マークス・フラッシュ氏がカーメディア、「Which Car 」に対して語ったものですが、さらには「M8はBMWでもっともニュルブルクリンクを速く走ることができるクルマであり、我々が提供できる”究極の”ハイパフォーマンスカーだからだ」と続けています。
さらにマークス・フラッシュ氏は「M8はポルシェ911ターボキラー」でもあると語るなど、M8に対しては相当な自信を見せることに。
今や駆動方式はレイアウトの優劣をも超える
実際のところM8は4.4リッターV8エンジンから600馬力を発生し、M8コンペティションに至っては625馬力を発生。
ただし馬力だけでは語れないのがこの世界で、もちろんエンジン搭載位置の違いら来るトラクションの差、重心や重量そのものの差など、「速さ」を決する要素は多々あるわけですね。
なお、BMWは「M8はM5と同じエンジンを仕様しているが、その性質は全く異なる」ともコメント。
というのもM8の重心はM5に比較して24ミリ重心が低く、足回りの取り付け剛性も高い、としています。
これによってボディ剛性も向上し、かつそれがハンドリングに大きな影響を与えているとのことですが、そこまで言うのであれば気になるのがM8コンペティションのニュルブルクリンクにおける走行タイム。
なお、現在のところニュルブルクリンク最速のBMWは総合46位の「M4 GTS」。
これは7:27.88というラップタイムを誇りますが、当然ながらM8はこれよりも速い、ということに。
なお、ニュルブルクリンクの上位はミドシップもしくはリアエンジン車(つまりポルシェ911)で占められていますが、フロントエンジンレイアウト最速はダッジ・ヴァイパーACRの7:01.30。
その次はメルセデスAMG GT R Proの7:04.632で、BMW M8がどれくらいタイムを詰めることができるのか、それとも上回ることができるのか、ということが焦点となってきそう。
ただ、最近の4輪トルクベクタリング技術には目を見張るものがあり、誇張ではなく、この技術によって文字通り「慣性をもコントロールできる」ようになっていて、今やタイムを出そうとするのであれば電制デフ含むトルクベクタリングの優劣が鍵と言えるのかもしれません。