| もしかすると8シリーズ「クーペ」よりも人気化するかも |
先日フルヌード状態がリークされてしまったBMW 8シリーズ・グランクーペ。
今回はついにBMWは公式にて正式に発表される運びとなっています。
その姿はすでにリークされたとおりではありますが、8シリーズ・クーペと共通したフロントを持ち、しかしフロントウインドウ以降は「専用」デザインに。
フロントウインドウは8シリーズ・クーペに比較して「やや角度が立っている」ようで、ルーフも少しだけ高くなっている、とのこと。
BMWは「同じ雰囲気を持つ”違うクルマ”」を作るのが得意
BMWは「はじめて3シリーズと4シリーズとを分けた」際にも”基本的にすべて異なる”ボディパネルを与えていますが、「印象を同じままに、しかし異なるパッケージングを持つモデルを作る」技術に長けているようですね。※さすがは元祖金太郎飴メーカー
数値で見ると、8シリーズ・グランクーペは、8シリーズ・クーペに比較し23センチ長く、3センチ広く、そして5.5センチ高くなっています。
なお、ルーフは”パノラミック・グラスムーンルーフ”が標準ですが、ゆくゆくはオプションにてカーボンファイバールーフも用意される可能性が高そう。
そして8シリーズ・グランクーペでもっとも重要なのはリアシートで、そのヘッドルームは8.7センチ高くなり、レッグルームは18センチ延長。
ショルダールームは19.5センチ幅広に、トランクスペースは19.8リッターが追加されています(リアシートは40:20:20の分割可倒式)。
なお、「23センチ長くなった割には」レッグルームが18センチしか増えておらず、多くのモデルがそうであるように、車体延長分を「すべて」室内スペースの増加にあてたわけではないようですね。
これはおそらく、8シリーズ・グランクーペが「8シリーズの名にふさわしい」スタイルを持つよう、高く長くなったルーフを”優雅に見せるために、そのバランス上リアエンドを延長したためではないかと考えています(8シリーズ・グランクーペを購入する人は、居住性よりもスタイリングを重視するのではないかと思われる)。
エンジンラインアップについては複数が発表され、エントリーグレード”840i”として3リッター直6ツインパワーターボ(340PS)。
これは8速ATと組み合わせられ、0-100キロ加速は4.9秒、最高速はリミッターによって250km/h。
駆動方式はFR、オプションにて4WDを選択できます。
そして840d xDriveには3リッター6気筒ディーゼル(320PS)、0-100キロ加速は5.1秒、最高速度は250km/h。
トップレンジのM850i xDriveには4.4リッターV8ツインパワー・ターボ(530PS)が搭載され、0-100キロ加速は3.9秒というスペックです。
オプションについては現時点で「ドライビング・アシスタンス・プロフェッショナル・パッケージ(アクティブクルーズコントロールやサラウンドビューカメラ等が含まれる)」がアナウンスされていますが、早晩「Mパフォーマンス製」オプションパーツがリリースされることになりそうです。※もともと何でもついているクルマなので、後付けするものは少ない
新型BMW 8シリーズ・グランクーペのインテリアはこうなっている
そして新型8シリーズ・グランクーペのインテリアの多くは8シリーズ・クーペからのキャリーオーバー。
12.3インチサイズのメインメーター、10.25インチのインフォテイメントシステムも共通ですね。
そのほか前席シートヒーター、アンビエントライト、ヘッドアップディスプレイ、ワイヤレススマートフォンチャージャー、16スピーカーを備えるハーマンカードン・オーディシステムも標準装備となります。
現在のところ日本での発売、価格についてはアナウンスがなく、しかし本国価格を見ていると、ドアが増えたり後席の内装にお金がかかるぶん、8シリーズ・クーペよりちょっと高い価格設定を持つようですね。
VIA:BMW