| その見どころはあまりに多かった。とても紹介しきれない |
さて、新型ポルシェ911(992)を見にポルシェセンター北大阪さんへ。
当然ながら実車公開を非常に楽しみにしていたクルマであり、そしてもちろんポルシェだけあって実車は「期待以上」。
大きく質感が向上したというのがその印象ですが、ここでその内容を見てみようと思います。
なお、お伝えする部分が多く、外装編そして内装編と分けてお届けの予定。
新型911はより濃厚なポルシェだった
新型ポルシェ911(992)をパっと見て感じたのは「密度が濃いな」ということ。
全体的な凝縮感が異常に高く、その中身がそうとうに「詰まっている」こと、そしてそれが外部にまで溢れ出ているように感じます。
おそらく、996世代の911を横に並べるとかなり印象が違うんじゃないかと思いますが(996世代の911は逆にすごくスリムでライトな印象を受ける)、ぼくとしては930や964よりも993世代の911(しかもターボあたり)に近い、と感じます。
なお、展示車のボディカラーは(おそらくCarrara White MetallicとGentian Blue Metallic。
ポルシェは全拠点同一の仕様を持つデモカーを送り込む傾向があるので、日本全国このボディカラーが配備されている可能性が大きそう。
すべてが新しくなった新型ポルシェ911
新型ポルシェ911の見どころはたくさんありますが、気になったところから順に紹介。
まずはポルシェ初となるフラッシュマウントドアハンドル。
これは真横に飛び出すのではなく、下側が持ち上がる感じ(それでもちょっと横にスライドする感はある)。
リモコンキーをもって近づくと自動的にハンドルがポップアップし、一定時間が経過して「閉じた」としてもハンドル下の隙間に手を入れて引っ張ればドアを開くことが出来ます。
ドアミラーは新形状。
このドアミラーに限らずですが、992では異なる素材を巧みに組み合わせ、高いデザイン性を持つ内外装を実現しているようです。
フロントフードの先端形状が変更になり、930〜993世代の991っぽく(先端が直線的になり、端に過度る)。
トランク容量はこれまでと同じくらいか、ちょっと大きいくらい?
閉じるとこう。
フロントバンパー中央はエアが抜けない構造ではあるものの、上位モデルになるとここが「貫通」することになるのだと思われます。
この部分は今までの911以上に滑らかさ、パーツのつながりが重視されているようで、「段差」が小さくなっているようですね。
こういった部分ひとつひとつが、新型911の「塊感」を演出しているように思います。
ヘッドライト内部の構造は選択するオプションによって異なりますが、いずれも相当な高品質さを感じさせ、オブジェとして家に置いておきたくなるほど。
こちらは別バージョンのヘッドライト。
ちょっとわかりにくいのですが、レンズ形状はこれまでの「バブル形状」から、ファンダーから繋がる上端が少し前に出て、そこからちょっとした段差をもって下に落ちる形状。
これはおそらく、930のヘッドライトレンズ形状(のフチ)へのオマージュかと思われます。
フロントサイドウインカーは形状、内部構造とも変更に。
ヘッドライト内部のクロームパーツと呼応するように、内部にクロームのインサートが入っています。
こちらは通常仕様のテールパイプ。
ステンレスのブラシ仕上げとなり、内側にはマットブラックのスリーブが挿入されるという質感の高い仕上がり。
すべての部分において、これまでの911に比べ「ひと手間追加」されているように思います。
スポーツエギゾースト装着車。
パイプの後端がバンパーとツライチとなり(標準仕様のように出っ張ってない)、こちらのほうがデザイン的な統一感が感じられるようですね。
そしてぼくが注目したいのはフロントフェンダーの峰とフロントフードとのライン。
これまでの(水冷世代)991はここが明確に分けられていて、段差や継ぎ目で区切られていたのですが、992では「シームレス」となり、なめらかな曲面を持って繋がっています。
こんな感じで微妙な「うねり」があるわけですね。
そして930に回帰したかのような、フロントフード中央寄りに二本のプレスラインが入っていますが、これは930のような「カクっとした段差」ではなく、「つまんで持ち上げたような」形状。
おそらくこの意匠がポルシェで採用されるのははじめてなんじゃないかと思います。
他の画像はFacebookのアルバムに保存中。
本編だけではとても外装を紹介しきれず、残りの部分は後編へと続きます(インテリアはまた別途紹介)。
そのほか、新型911を納めてきた動画も公開中。
まずこちらは911カレラS。
こちらは911カレラ4S。