| このボディ形状は他メーカーのコンパクトEVに対して優位性を持つことになりそうだ |
マツダは、そのブランド初となるEVを第46回東京モーターショーにて発表の予定ですが、今回その画像が発表を目前にしてリーク。
資料には「MX-30」の文字も見え、つまりはコンセプトモデルながらもその車名がMX-30である、ということも同時に判明。
なお、マツダが車名に「M」を用いるのは珍しくなく、「MX-5(ロードスター)」「MPV」「MS-6/8/9」といったものが過去に存在。
ただしそれぞれ「マツダ」「マルチ」「メガロ」など意味は異なり、今回の「M」が意味するところも現段階では不明です(”マツダ”の可能性が高いとは思われる)。
デザインは「内燃機関モデルと差別化」
新型MX-30のデザインについては、これまでのマツダの雰囲気を踏襲しながらも「新しいイメージ」を演出。
マツダMX-30については、プラットフォームをMAZDA3、CX-30と共有するとされますが、ここで両者について比較してみましょう。
下の画像がCX-30。
一見するとCX-30とMX-30はよく似ているように見えるものの、実際は「全く共通性のない」ボディパネルを持つようです。
フロントバンパーだと株の構造が異なり、樹脂パーツが「上」のほうまで伸びていることがわかります。
フロントのアッパー部分が帽子の「ツバ」のように突き出ているように見えますが、これはむしろ「フロントグリルが引っ込んでいる」のだと考えて良さそう。
ボンネット上のプレスラインはやや鋭く、それがAピラーの付け根にまで達していますが、「ボンネットとAピラーとフロントドア」との境界線もCX-30とMX-30では異なるようですね。
前後ホイールアーチの形状はCX-30の「円」からMX-30では「ややスクエア」となりますが、樹脂製クラッディングの形状(エッジの位置)も両者では差異がある模様。
そして最も大きな相違は後部ドアで、これはおそらく「(RX-8と同じ)観音開き」。※マツダは前回のティーザー発表時に、後部ドアに特徴があると述べていた
それに連動する形でルーフラインは車体後部に向けてスロープしてゆき、カラーを変えることで「クーペ」風スタイルを強調しているように思われます。
ホイール形状はこれまでにはない複雑なものとなり、全体的に高級さ、エレガントさを追求しているようにも見えますね。
なお、今回のリークでは室内の画像はなく、どういった内装になるのかは不明。
ただしこれまでのティーザーによって「サステイナブルな」EVらしいインテリアが与えられると思われ、再生可能な素材が多様されるものと思われます。
パワートレインについても現段階では明かされていませんが、おそらくは試作車であるe-TPV同様の35.5kWhバッテリーを持ち、おそらくは200キロ程度の走行可能距離を持つと思われます。
そしてパワートレインに関するトピックとしては、(オプションで?)」ロータリーエンジンを使用したレンジエクステンダーを持つということで、それを動力源とはしないまでも「久々のロータリーエンジン復活」ということになりそうです。
なお、現在フォルクスワーゲン、ホンダが普及価格帯のEVを発売していますが、これらはいずれも「ハッチバック」で比較的コンパクト。
おそらくは車体を小さくしたほうが重量が軽く収まり、航続距離を稼げるからだと思われ、しかしマツダはこれらに対して「SUV」という高いユーティリティを持つボディ形状を与えることに。
その分重量はかさむことになるものの、その解決策として「レンジエクステンダーありき」での企画を行なったのかもしれません。