| エレクトリック時代のGT-Rもアリア同様のシステムを搭載か |
日産が第46回東京モーターショーに展示するコンセプトカーとして「ニッサン アリア コンセプト」を発表。
ツインモーターを搭載するピュアEVとなりますが、画像を見るとドアハンドルやドアミラー等が「コンセプトカーというよりは、市販モデルに近い」という印象も(そう考えると、これに近い形で市販されるのかも)。
なお、日産によると、アリア・コンセプトは「自動車業界が大きな変革期を迎える中、ニッサンブランドを再定義し、日産を新しい時代へと導く」クルマ。
日産の掲げる”インテリジェントモビリティ”にしたがってエレクトリック化・AI化され、これによって交通渋滞や交通事故、環境性能といった様々な問題を解決する、としています。
ニッサン・アリア・コンセプトのデザインは 「スリーク」「シームレス」「シック」
デザイン的には日産が継続して採用する「Vモーショングリル(光る!)」を使用し、しかしEVらしくグリルの内部は非貫通(日産はこの形状を”シールド”と呼んでいる)。
テールランプにはブレード状を用い、これまでの日産デザインを踏まえた上で「将来の日産ブランドにおけるデザインランゲージを表現」した、とアナウンスされています。
デザインテーマは「スリーク」「シームレス」「シック」。
前後オーバーハングが小さく塊感のあるフォルムを持っていて、超薄型ヘッドライトなどテクノロジーを感じさせる仕上がりも。
一方でルーフラインは低く「クーペ的」で、ホイールには21インチサイズを採用するなど見た目に力強さを感じさせるものとなっています。
なお、ボディカラーは日産によれば「彗星ブルー」だそう。
インテリアのデザインテーマは「シームレス」だといい、(バッテリーをフロアに敷き詰め、ドライブトレインがフロアを貫通しない)EVならではの開放感を目指した、と紹介されています。
物理スイッチは「スタートボタンと12.3インチのディスプレイモニター用の操作ノブ、そしてエアコン操作ボタン」の3つのみで、これらは木製のパネルに埋め込まれることになり、”木製”というところからすると、先進性よりも心地よさ、快適性を考慮しているようですね。
現在、EVは各社ともこぞって開発を進めていますが、そのデザインやコンセプトは様々。
「テクノロジー」「未来」を全面的に押し出す場合もあれば、「親しみやすさ」をコアに据える場合もあるようです。
もちろん人の好みは様々なので「どれが正解」だというものはありませんが、こういった差異があるのはなかなかに面白い、と思います。
日産アリア・コンセプトは新しいニッサン・インテリジェント・モビリティの象徴
日産アリア・コンセプト最大の特徴としては上にあげた「インテリジェントモビリティ」にあり、しかも新しい段階へと進んだことがトピック。
” 最新の先進技術を搭載したEVに次世代のヒューマン・マシン・インターフェース(HMI)とコネクテッドカー技術 ”が核になるとされていますが、プロパイロット2.0のほか、バーチャル パーソナル アシスタント(VPA)によるナビゲーション、スマート ルート プランナーによる充電スポットへの誘導、プロパイロット リモートパーキングによるスマートフォン等を使用したリモート駐車など。
パワートレインについては前後に高出力モーターを配置した4WDで、高い加速性能を誇るのが特徴。
さらには前後モーターのトルク、ステアリング、ブレーキを統合して制御を行うとのことで、これはGT-Rに搭載されるATTESA(アテーサ)E-TSの延長線上の技術にある、とのこと(そう考えると、将来の”レクトリック化された”GT-Rはこのアリア・コンセプト同様のシステムを積むのかも)。
ニッサンはフォーミュラE「e.damsチーム」ニューカラーも公開
そして同時にニッサンはフォーミュラE参戦2年めを戦うニューマシンのカラーリングも公開。
これは世界の主要市場にて業務を行う社内デザイナー40名から公募した結果選ばれたもので、「日本の伝統と日産の優れたテクノロジーDNAを称える新しいカラーリングの提案で、日産のレースを象徴する赤、黒、白の3色を着物のパターンのように重ね合わせ、ダイナミックで力強い印象を与えるデザインである」とのこと。