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メキシコで「新型マツダ2”セダン”」発表。なぜ南米、北米、中国ではハッチバックよりも「小さなセダン」が好まれるのか、まったくわからない

2019/11/19

| どう考えても、同じボディサイズならハッチバックのほうが便利だと思う |

マツダがメキシコ市場向けに、「マツダ2セダン」のフェイスリフト(マイナーチェンジ)を実施。
主にはフロントのデザインが変更され、ヘッドライト、フロントグリル、ロワーグリルの意匠が変更。
これによってスッキリした顔つきとなり、グリルそしてヘッドライトが強調され、「マツダファミリー」であることを主張しています。
クロームパーツが多用されることで高級感が増し、上位モデルもでもあるマツダ6っぽい雰囲気もありますね。

そのほかはドライブポジション改善のためにフロントシートが変更されたりというところがアナウンスされていますが、内容を見る限りでは、日本で実施された「デミオ→マツダ2」への変更とほぼ同様。

そもそも小型セダンの存在意義とは

搭載されるエンジンは109馬力のSKYACTIV-Gで、これは日本仕様のマツダ2に積まれるものとほぼ同一(日本仕様は110馬力)。
価格については259,900メキシコペソに設定されており、これは日本円に換算すると約145万円なので、日本の1,573,000円とほぼ同じ設定と言えます。

ただ、この「マツダ2セダン」は日本には導入されていないクルマで(日本は5ドアハッチバックのみ)、日本ではまったく人気のない「スモールセダン」というセグメント。
現在マツダでもっともコンパクトなセダンは「マツダ3セダン」ですが、この価格は2,515,741円~。
かつてトヨタは「プラッツ」なる、スモールサイズのセダンを導入していたものの、現在は販売終了となり、トヨタでもっとも小さいセダンは「アリオン(1,933,000円~)、ホンダだと「グレイス(1,801,800円~)」。

2020-Mazda2-Sedan-Mexico-spec-6

マツダ2セダンはもちろんこれらよりも下のサイズということになりますが、ここで疑問に思うのが、「このサイズのセダンにわざわざ乗る意味があるのか」ということ。
ここに否定的な意味合いはまったくなく、単純に「ハッチバックのほうが使い勝手が良いのに、なんでセダンに乗らねばならないのか」と考えているわけですね。

ただ、メキシコ市場において、トヨタは「ヤリス・セダン」を投入していて、これを見るに「メキシコでは小型セダンの需要がある」ということになりそう。「セダン」というくくりだと、ほかに(メキシコ市場において)カローラ、カムリは導入されているものの、北米で販売される「アヴァロン」といった大型セダンは未導入。
「大型車」だとタコマ、ハイラックス、タンドラ、シエナ、セコイア等が販売されていますが、これらはすべてSUVもしくはトラック。

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つまりメキシコでは、小型や中型車ではセダンが好まれ、大型車になるとSUVかトラックが選ばれるという傾向が見られるようで、小型SUVや大型セダンは(ラインアップから推測するに)あまり人気がない、ということにも。
ちなみに「ハッチバック」「ミニバン」の人気はかなり低く、発売されているのは「ヤリスハッチバック」「プリウスC(アクア)」くらい。

このあたり日本とはかなり異なる傾向があるようですが、これに近いのは中国市場で(意外だが、中国ではセダン人気が非常に高い)、北米市場も比較的類似した傾向を持つようです。

欧州と日本とは好みが近い

一方で「ハッチバック」人気が高いのは欧州で、ここは日本と近い部分でもありますね(ただし欧州でのミニバン人気は高くない)。

こんな感じで「国や地域が変われば、クルマの嗜好も変わる」ということになり、しかし南米や中国の「小型車において、ハッチバックではなくセダンを選ぶ」という傾向についてはまったくの「ナゾ」(人やモノを載せるならば、ぜったいにハッチバックのほうが良いと思う)。

2020-Mazda2-Sedan-Mexico-spec-5

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