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パネライなのに文字盤には「PANERAI」の文字がない!機密のために社名表記できなかった軍用時代の復刻版「ラジオミール・カリフォルニア」限定発売

投稿日:2020/02/28 更新日:

| パネライは腕時計参入時から現代に至るまで、その機能やデザインが一貫している |

パネライが新しい限定腕時計、ラジオミール・カリフォルニア47MMを発売。
パネライは腕時計メーカーとしては珍しくイタリアにて創業(1860年)されていますが、もともとは精密機器メーカーとしての発足です。
その後イタリア海軍の依頼でダイバーズウォッチを製造したことから腕時計業界へと参入しますが、1993年までは民生用つまり一般人向けの腕時計を販売しておらず、その理由は「軍用品を生産しているため、一般に発売すると軍事機密の漏洩につながるから」。

つまりは軍部との契約の問題によって販路を制限されていたわけですが、その後世界情勢が安定するにあたり軍用としての需要が減少し、それによってパネライは1993年にイタリア海軍との契約を終了させて一般向けブランドとしての再出発を行っています。

パネライの「民生用」としての歴史は比較的浅い

その際に発表されたのはルミノール、ルミノールマリーナ、マーレ ノストゥルムというラインアップですが、その後1997年には1997年にはカルティエを筆頭とするリシュモングループ傘下に入って高級腕時計路線を歩むことに。

しかし、いかに実際の歴史があれど、それまでに社名を一切表に出してこなかったパネライが知名度を高めるのは容易なことではなく、しかしパネライがブレイクしたきっかけが「シルベスター・スタローンが公私ともに愛用したこと」。
映画「デイライト(1996)」「エクスペンダブルズⅠ(2010)」「エクスペンダブルズⅡ(2012)」「エクスペンダブルズⅢ(2014)」でもパネライを着用していますが、シルベスター・スタローンはイタリア系なので、どこかしらパネライに魅力や愛着を感じたのかもしれませんね。

ラジオミールは1936年に誕生

そこで今回のラジオミール・カリフォルニア47MM(PAM00931/1,056,000円)ですが、これは1936年にイタリア海軍のために開発した初代ラジオミールへのオマージュ。
ちなみに「ラジオミール」というモデル名は、インデックスを発光させて(任務遂行中に)時間を読み取りやすくするためにパネライが開発した「ラジウムベースの粉末」を指し、これは同社が特許を取得している材質でもあります。

当時のラジオミールは視認性を重視したためにケース径が47ミリあって、もちろんこれはその後に市販される際にもパネライの特徴の一つとして受け継がれることになり、当時の「デカ厚ブーム」に繋がったのは記憶に新しいところ。

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そのほか、今回のモデルに採用はされていないものの、当時から発光時の文字の(コントラストによる)視認性を最大限とするため、ラジオミールを塗布した文字盤の上に、数字をくり抜いたもう一枚の文字盤を被せるという手法を用いており、これもまたパネライの現代に至るまでのデザイン的特徴として認識されていますね。※こうすることで文字の輪郭がはっきりする

こんな感じで、パネライはそのサイズや文字盤の構造など「すべてが軍用というルーツに基づいている」腕時計であり、そこが熱い支持を集める理由だとも考えられます。※下の画像はルミノール1950 3デイズ チェラミカ

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そして今回のラジオミール・カリフォルニア47MMも、そういった軍用としてのルーツを表現した一本であり、もっとも大きな特徴は「パネライなのに、パネライの名が文字盤に無いこと」。
これは上述の通り「軍用腕時計として納入していた頃、軍事機密保持のために社名表記が許されなかった」時代の名残り。
さらにはユニークダイヤルと呼ばれる、「上がローマ数字、下がアラビア数字」というユニークダイヤルを採用しますが、これは「腕時計の上下の向きを一瞬で判別できるように配慮したミリタリー仕様」。

こういったパネライの当時をあらわすデザインを再現した腕時計がラジオミール・カリフォルニアということになりますが、ステンレススティール製のケースにはエージング加工、風防にはサファイアクリスタルではなく樹脂製のレンズ、そしてカーフ製のベルト(ストラップ)にもヴィンテージ加工が施されます。

ムーブメントについても当時を意識した手巻き式のキャリバーP.3000を採用していて、まさに「パネライの歴史」がこの一本に詰まったといえる仕様を持つ腕時計でもありますね。

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最近はどのメーカーも「ヘリテージ重視」

なお、近頃は腕時計メーカーでも、自動車メーカーでも「ヘリテージ重視」。
クルマだとポルシェがかつてのスピードスターをイメージした「911スピードスター」を限定発売し、フェラーリも昔のレーシングカー風デザインを持つ「モンツァSP1/SP2」、マクラーレンもその原点に立ち返った「エルヴァ」を発売。

腕時計においてもこのパネライのようにそのルーツを示す限定モデルが限定発売されたり、オメガも大きな躍進のきっかけとなった「スピードマスター」に当時仕様の復刻モデルを発表しています。

こういった傾向は中国をはじめとする新興市場向けのブランディングのひとつだとも考えられますが、これはいかに歴史のあるブランドであっても、その市場に入っていった歴史が浅ければ「他の新しいブランドと一緒」だと捉えられてしまうという事情を考慮したものだと考えられ、今後はどのブランドにおいても、その歴史を押し出したマーケティングが強化されるのかもしれませんね。

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