| 残念だが、もはやこういったクルマの登場は望めそうにない |
さて、数々のレンダリングを作成して公開しているレンダリングアーティスト、Khyzyl Saleem氏。
今回はルノー・クリオ(日本ではルーテシア)をベースにしたド派手な改造車を発表しています。
なお、このレンダリングはかつてのルノー5ターボをイメージしたものだと思われ、FFであるクリオのエンジンをリアに移し、ワイドフェンダーによって過激なルックスへ。
ルノー5ターボはこんなクルマ
「ルノー5ターボ」はルノーが1980年に発売したクルマで、ラリー競技のためのホモロゲーションモデル。
当時ラリーで猛威をふるっていたランチア・ストラトスに対抗するため、本来フロントにあるエンジンを車体後部へと移動させて戦闘力を高めています。
ベース車は2ボックスのFFなので、エンジンは「室内に移動」しかも「本来後部座席がある部分へと搭載」されることになり、駆動輪はこれに伴って後輪へ。
FFからMRへとドラスティックな変化を遂げたということになりますが、もっとも恐ろしいのはこのクルマがメーカー純正ということで、「あのルノーが?」と驚かされてしまいますね(日本だとルノー=モータースポーツというよりは、ルノー=オシャレなフランス車メーカーというイメージが強い)。
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ルノー・クリオを5ターボ風にしたらこうなった
そしてこちららが今回公開されたルノー・クリオ”KSカスタム”。
5ターボ同様にドライビングランプそしてオーバーフェンダーが装着されており、しかしこれらは「現代風」デザインを持っています。
フロントやサイドもかなり過激ですが、リアはそれ以上に過激。
リアウインドウにルーバーが装着され、リアバンパー下はザックリとカットされてリアタイヤとエキゾーストシステムがむき出しに。
室内にはガッチリとロールケージが組まれていますね。
アクセントカラーはルノー・スポールらしいイエロー。
ヘッドライトやドライビングランプはLED。
フロントフードにはラジエターの熱を抜くためのスリットが設けられています。
もはやラリーにおけるトップカテゴリでもあったグループBが消滅してしまったため、現代では5ターボのようなクルマがメーカー純正として登場することはないと思われますが、ホモロゲーションを抜きにしても、純粋にドライビングダイナミクスやパフォーマンスを追求したクルマとして発売してほしいものだと思います。
こちらはややおとなし目の「ロードバージョン」と思われるクリオKSカスタム。
VIA:Khyzyl Saleem