| ここまで来るとポルシェはドイツ当局に「目をつけられてしまった」と考えざるをえない |
欧州と北米では大きな問題となったディーゼル不正事件。
日本だとフォルクスワーゲンが大きな影響を受け、当時正規ではフォルクスワーゲンにディーゼルモデルが存在しなかったにもかかわらず同社の販売が大きく落ち込んだということも。
つまり日本では「事実」よりも「風評」のほうが大きな影響を及ぼすということですが、人の噂もなんとやらで現在ではディーゼル不正事件が存在したことすら忘れ去られているのかもしれません。
ディーゼル不正事件はどこまでも禍根を残す
そしてディーゼル不正事件の影響を(欧米で)強く受けたのはポルシェも同じであり、そのためにポルシェは「エレクトリック化を加速し、ディーゼルからの脱却とイメージの一新を図らねばならなかった」と言われるほど。
さらには「痛くもない腹」を探られることにもなり、様々なリコールの指示、そして疑惑の指摘を行われている、というのが現在までの流れです。
そして最近出てきたのが「ディーゼルエンジンではなく、ガソリンエンジンの環境性能不正疑惑」。
これは現在ドイツの運輸省に相当する機関、KBA(ドイツ連邦運輸局)が捜査を行っていると報じられおり、疑惑の内容としては「2008年から2013年に開発され、2017年までに発売された911とパナメーラに、環境性能テストをパスするための不正デバイスが仕込んである」というもの。
現時点では「疑惑」にとどまるものの、根拠なくKBA(名称からして威圧感があるな・・・)が調査を行うとも考えられず、よって後日何らかの決定が下される可能性も理想です。
参照: Reuters
ポルシェは北米にてサブスクリプションサービスを開始
そしてもうひとつ、最近のポルシェ関係のニュースとしては「北米にて、サブスクリプションサービスを大々的に開始する」というものも。
この特徴は「短期間の契約が可能」ということで、1ヶ月〜3ヶ月という短いタームでのか契約が可能です。
たとえば最も安価なマカンだと毎月1500ドル(邦貨換算で16万円くらいなので結構高い)、911カレラだと2600ドル(28万円くらい)という設定で、すでにアトランタでは開始されているほか、トロント、サンディエゴ、フェニックスといった都市に展開されているようですね。
そして今回新しく追加される都市はロサンゼルス含む6都市+ラスベガス。
なお、ラスベガスは本来だと春に開始される予定だったものの、コロナウイルスの影響にて運用が見合わせられていた、とのこと。
まだまだコロナウイルスの影響が色濃く残る昨今ですが、こうやって少しづつ世界は「平常に」戻ってゆくのでしょうね。
サブスクリプションはサービス提供元によって明暗
なお、なにかと話題のサブスクリプションサービスですが、これは運用元によって明暗が分かれており、同じ北米でも「拡大」するポルシェとは異なり、メルセデス・ベンツは撤退。
当然ながら利益を出すのが難しい、という判断です。
日本だとKINTOは苦戦中なるも・・・。
ホンダのサブスクサービスは好調、とのこと(目標値そのものも全く異なるとは思う)。
参照:Automotive News