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ボクのランボルギーニの納車予定が再度変更。輸入車ではよく起こる、「納車時期を読みにくい」ナゾの現象を考察する

2020/10/20

| 「売れすぎ」も困りモノ |

さて、今週末には(納車前整備中の状態ですが)対面できそうだった、ぼくのランボルギーニ・ウラカンEVO RWD。

今回、やむなき事情にて豊橋からランボルギーニ大阪さんへの搬入が遅れることになり、実際に見ることができるのは11月第一週目の週末あたりになりそうです。

そしてそこから納車整備→登録→依頼しておいた小物類の取り付けへと進むため、納車は11月末くらいのスケジュール感。

なお、そこからコーティングを行うので、万全な状態となるのは早くとも12月中旬くらいとなるかもしれません。

コーティングについては、おなじみ煌さんにお願いする予定ですが、ちょうど煌さんでは11月末あたりに焼き付け用ブースを新調するとのことで、せっかくならその後に作業をお願いしたいと考えており、よって時期的に「納車前にコーティングしてもらい、そこから納車」というのは難しそう。

輸入車はなかなか予定通りにはコトが運ばない

なお、ぼくは輸入車を何度か新規でオーダーをかけているので、こういった事情については理解しており、ときに世の中には不可抗力というものが存在するということも把握済み。

つい先ごろにポルシェ・マカンが納車されたばかりなので、そのまたすぐ後にウラカンEVO RWDが納車されると色々と忙しくなってしまい、むしろ納車予定がちょっと後ろにずれることで余裕ができてよかったとも考えています。

なお、一昔前のイタリア車は(ドイツ車ですら)生産予定がなかなかはっきりしなかったものですが、現在はイタリア車といえども生産スケジュールの計画と実施についてかなり正確になっていて、比較的「計画通り」に進むことが多い模様。

ただし今回の遅れについてはイタリア本国ではなく日本国内側の事情だとも聞いていますが、これについてはコロナ禍の影響もあり、今年ばかりはなるようにしかならないというのが現実なのかもしれません。

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ごく稀に出荷調整というものがある

参考までに、欧州の自動車メーカーは非常に「ノルマ」に厳しく、それは企業としての成長目標であったり、販売台数であったりします。

一般に「その年に何代のクルマを作る」という計画を立て、その計画に基づいた購買・生産計画を立てるわけですが、トヨタの「カンバン方式」とは異なり、「その年の生産に必要なだけのパーツ類をサプライヤーから事前に購入もしくは発注し、その際に値切ってコストを下げる」ということを行います。

よって、その計画を消化してしまうとパーツが底をつくので「その年はもう生産しない」という事態も起こりうるのが欧州車であり、「注文が入っただけ作る」というスタンスではなく、「計画を立ててすべての部材を前もって購入し、そしてその分は作りきって売り切る」のが欧州車。

ただ、「売り切る」というところについては、インポーターもしくは正規ディーラーに(自動車メーカーから)バトンが渡されることになり、そのためにディーラーはなんとしてもノルマをクリアする必要が出てきます。

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そこでノルマをクリアするための手段として出てくるのが「自社登録」であり、数字として現れるのが「毎月、前年比100%ちょっと(つまりこれが販売ノルマだと思われる)で成長し続けるメルセデス・ベンツの国内販売」であったわけですね(コロナ禍以降は、さすがにノルマを押し付けることができないのか、その傾向が薄れている)。

この「100%ちょっと」は成り行き任せで達成できるものではないため、もう無理やりに達成していると考えて良く、成り行きだと70~80%くらいになるところをなんとか100%超のところに持っていっているものと思われ、毎月の数字を見るとかなりな(無理やり作ったんだろうなという)不自然さも感じられます。

ただ、何らかの事情で、「放っておいても100%を大きく超えてしまう」ことがあるのですが、そういったときに登場するのが「出荷調整」。

自動車販社のノルマは過酷

たとえば、ノルマが前年比110%だったとしますよね。

そこでうっかり130%を売ってしまうと、インポーターや自動車メーカー本社から「130%達成したんだったら、次の月も130%な。いや140%でヨロシク」という感じでノルマを引き上げられることがあるワケです。

よって、ノルマを大幅に超えそうなときは、その超えそうな分を来月に回し、その月は「ギリでノルマを達成した」というように見せかけ、「いやー、今月もなんとか頑張りましたが、もうこれ以上はムリっスよ」というポーズを取ることになります(営業経験のある人だったらわかってくれると思う)。※もちろん逆もあり、前倒しで登録して納車は次月というパターンも

そして来月に回されたぶんが「出荷調整」ということになって、これは自動車メーカー本体が行う場合があったり、インポーターが行ったり、ディーラーが行ったりと状況によって様々。

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たとえば、自動車メーカーがこれをやる理由としては「株主対策」。

たとえば一昨年の売上が1000億円で、一昨年が1100億円、今年が1200億円だったら、順調に成長している、ということになります。

この場合は株主からの評価も得られ、経営者の腕前も同時に評価を受けるのは当然のこと。

しかし、一昨年が1000億円、昨年が1400億円、そして今年が1200億円だった場合。

3年合計で考えると、明らかに後者のほうが「売上が大きい」のですが、1000億から1400億になった時点で、株主はその次は「1700億くらい行けるだろう」と考えてしまい、よって1200億円になってしまうと「数字を落とした」として経営陣が更迭される可能性も出てきます。

よって、スマートな経営者であれば、昨年1400億円上がるところを1200億円に抑え、翌年に200億円を乗せて「段階的に成長している」様子を演出するワケですね。

つまりはこれが出荷調整ということになりますが、往々にして月末、そして年度末に発生することになり、輸入車を買う(新規オーダーを入れる)場合は、こういった事情についても予め理解し、なにかあったとしてもディーラーの事情を汲めるだけの余裕が必要かもしれません。

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