
| アメリカでは実際に山岳路をオフローダーで走る人も多いようだ |
ただ、ブロンコスポーツにはちょっと荷が重すぎた
さて、アメリカはコロラド州のサン・ミゲル郡保安官が撮影した、「山を400メートル転がり落ちたフォード・ブロンコ・スポーツ」の画像があまりにショッキングだとして話題に。
これはブラックベアー・パスと呼ばれる山岳路で発生した事故だそうですが、ときどきアメリカでは同様の事故が報じられており、いずれも車体が大きく破損することとなっています。
乗員は一命を取り留める
なお、このブロンコスポーツを運転していたドライバーは車外に放り出されて重傷を負ったものの、同じように車外に投げ出されたドライバーの愛犬は軽症で済んだ、とのこと。
この破損状況を見るに「命が助かった」というのは僥倖でしかなく、もしかすると(むしろ)車外に放出されたことが良かったのかもしれません。
保安官事務所によると、運転手は州外から来た旅行者だといい、一方通行のブラック・ベアー・パスに間違った方向から入ったと報告されていて、どうやら標識を見おとしてしまった模様。
実際にクルマに乗っていたのは2名だったそうで、この2人はいくつかのスイッチバックを登り、その後引き返そうと決めますが、一人は周囲の安全を確認するためにクルマを降りることに。

引き返そうとした直後の不幸な事故
ただ、そこでクルマはバランスを崩して崖を転落することになりますが、その衝撃の凄まじさは「車両からエンジンが飛び出すほど」だったといい、それを考えると「外装ベコベコ」ながらも車体構造がなんとか形を保っていることにも驚かされます。
このブラック・ベアー・パスは非常に危険な道路だそうで、保安官事務所によると「経験豊富なオフロードドライバーが適切なオフロード車でのみ走行すべきである」とコメント。
ブラックベアー・パスの長さは7.5マイル(12.1キロ)、海抜11,018フィート(3,358メートル)からはじまって12,840フィート(3,914メートル)にまで達し、米国森林局も「このルートは非常にテクニカルで、経験の浅いドライバーやライダーには向かない 」と主張するほど。

今回のドライバーの経験がどの程度であったのかはわからないものの、現地では「ブロンコスポーツ」の名前や販売方法が、経験の浅いオーナーにもオフロードを簡単に走ることができるという誤った安心感を与えているのではないかという意見もあるようです。
実際のところ、ブロンコスポーツは(ブロンコと異なり)フォード・エスケープと同じプラットフォームをベースにしており、兄貴分のブロンコのように生粋のオフローダーではないのは注意を要するところですが、今回の事故は「これ以上は無理」と判断して引き返そうとした折の事故であり、あくまでも「無茶をした結果」というわけではないのかもしれません。
ほかにも横転したブロンコスポーツも
なお、ブロンコスポーツがオフロードで横転した例は他にもあるといい、ただし別の転倒例は30フィート(9.14メートル)ほどの高さであり、そのケースだと「再び自力で走行することができた」とされています。
フォードとしても、ブロンコやブロンコスポーツのオーナーが実際にハードな悪路を走ることを想定しているようで、フォードでは「ブロンコ・オフロード・ドライビング・アカデミー」なるスクールを開催しており、このプログラムはテキサス州のホースシューベイ、ネバダ州のマウントポトシ、ユタ州のモアブ、そして将来的にはアメリカ北東部でも開催される予定だといい、ロッククローリングやトレイルライディングなどのスキルを学ぶことが可能だとされています。