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ウラカンの説明書を読んでみる。けっこう知らないことがいっぱいあった件

2015/12/09

ランボルギーニ・ウラカンの説明書を読破中なのですが、その中でいくつか気になったこと、間違って理解していたこと等を記録。

なお輸入車とくに台数の少ない車にはありがちなのですが、世界中で共通としたものを翻訳しているので、日本仕様車には搭載の無い機能や、オプションか標準装備か明記の無いままに記載されているものもあり(国によって標準装備の内容も異なる)、一部注意が必要。

ただし、この手の車に乗る人はそれなりに車に対しての理解があると思われるので、まず問題はないと考えています。

フロントリフティングシステム
説明書によると、「停止した状態で動作させることをお勧め」とあります。
もちろん走行中でも作動しますが、これからは出来る限り走行中には作動させないようにしたいと思います。

メーターの表示
ウラカンのメーター表示は大きく分けて3通りあります。
タコメーター/スピードメーター表示、それらメーターとナビを半々での表示、ナビだけの表示。
それらは各々、FULL DRIVE STRADA、MIXED STRADA、FULL NAVI STRADAというようですね。

エレクトロメカニカル・パーキングブレーキ
電気式パーキングブレーキのことをこう呼ぶようですが、これはヒルスタートアシストも兼ねています。
ですが、あまりに坂が急なときは「Warn! Gradient too steep(勾配が急すぎ)」と表示が出る模様。
これはパーキングブレーキで保持できる勾配を超えている、ということになりますが、基本的にメーターパネルにオーバーレイで表示される警告は英語表記になります。

なおパーキングブレーキはアクセルペダルを踏むと自動で解除されますが、これは「運転席シートベルト着用時のみ」と記載があります。
各部が電子制御となっており、それぞれの動作の多くが「条件付き」となっていますね。

ドアレバー
ウラカンのドアレバーはリモコンでのアンロックとともにハンドルが飛び出てくることで有名ですが、これは操作しないと1分で自動格納されるようです。
ほうっておくと自動で収納されることは理解していましたが、「1分」というロジックがあるわけですね。
また、軽く押すとハンドルは格納されます。

なお、このドアレバーが故障して出てこない場合などはドアレバー横のカバーを外してリムーバブルキーでの操作も可能とのことですが、どうもこのカバーを外すのは簡単ではなさそうです。

キー
ウラカンのドアレバーはリモコンでロックを解除しないと出てこないわけですが、そうなるとリモコンの電池が出先で切れたりした場合にどうするんだろう、と考えていたのですが、説明書によるとキーの電池が少なくなってくるとインスツルメントパネルに「Please Change Key Buttery」と表示される模様。
これで安心ではありますが、キーの電池を交換した場合は(ガヤルドでも同じでしたが)面倒な同期作業が必要です。

シガーライタープラグ
これはACC電源オン時のみではなく、常時通電しているようですね。
説明書には、ここへ(ランボルギーニが許可していない)電力供給機器を”絶対に”接続しないように、とあります。
近年の車の電子系統は非常に複雑で、ときおり他の車でもここへ電力供給機器を接続することでトラブルになったという話を聞いたりしますね。

関連投稿:引き続きウラカンの説明書。タイヤだけで25ページの記載

前回に引き続き、ウラカンの説明書について。
やはり知らなかったことも多く、そして説明書後半になるとメンテナンスに関する事項が増えてきます。

バックモニター、パーキングアシスト
これはけっこう細かい設定ができる模様。
警告音のピッチに加えてモニタに表示されるシミュレーション画面(ガイド)の表示設定など。
ガイドは枠に駐車する場合、そして側道に駐車する場合の表示が可能。
こうやって駐車しろというガイドを線などのグラフィックでモニタに映し出してくれるものですが、ランボルギーニといえどこういった便利機能を装備するようになったか、と感じます。

バルブリフターの音
ウラカンは室内に乗り込むと、各部が作動する音が聞こえます。
「ブオーン」というモーターのような音と「カチカチ」というリズミカルな音ですが、このカチカチという音は油圧バルブリフターの作動音のようですね。

アイドリングストップ
これの動作にはいくつかの制限があるようです。
大きなものでは走行モードがストラーダになっていること、歳以後の停車から10キロ以上走行していること(よって、しょっちゅうエンジンは止まらない)、ハンドルが真っすぐになっていること。

ESC(電子安定性制御システム)
説明書によると、ウラカンにはブレーキアシストシステムが内蔵されている模様。
急ブレーキを踏んだ時にさらに車両の判断にてブレーキを強くかけ、制動距離を短くするというものですね。
なお、ESC解除を行ったほうが良い場面として「柔らかい地面での発進」「新雪での発進」が記載されています。
これを解除しても危険な状態になると他のモードでは自動的にESCがオンになるようですが、コルサモードの場合のみは「解除されっぱなし」なので「車両の制御不能を防ぐことはできない」とのこと。

ブレーキパッド
慣らしとして400キロの走行が必要なことが明記されています。
なお時速80キロ以上で走行しておりワイパーが動いている場合(要するに雨天)は、ブレーキローターとブレーキパッドとのクリアランスを狭くし、ブレーキの反応速度を速くする機能があるようです。

ならし運転
説明書には、「新車のランボルギーニには、最低1500キロのならし運転が必要」との記載がありますね。
この期間はエンジン回転数を6000回転以下に抑え、2000-2500キロの間では徐々に回転数を上げるように、とあります。
ならし運転期間中は相互調整中の可動部品があり、エンジン内部の摩擦が大きいために、この期間のエンジンの扱いがその後の寿命を決定する、ともありますね。
加えて冷間時のエンジン全開も寿命を縮める、と記載されています。
タイヤのならし運転は500キロ必要、とのこと。

エンジンをかけたままの停車について
エンジンをかけたままではなるべく停車しない、とありますね。
これは環境の観点からだと思いますが、もうひとつ「エンジンが温まるまで(走行温度範囲に達するまで)のエンジンの摩耗は著しく、エンジン始動後はすぐに発進する(エンジンを温めるため)ことをお勧め」ともありますね。
4キロ走行してようやく走行温度範囲に入るため、それ以下の距離を走ることはお勧めしない、とも記載されています。

ボディやホイール、タイやのケア
マット塗装の場合は特殊なメンテナンスが必要なようで、専用のメンテナンスキットを推奨していますね。
戦車プロセスについても解説があります。
ホイールについては少なくとも二週間に一度はダストを取り除くように記載がありますね。
なお、タイヤについては4年以上経過したものは使用しないように、とのこと。
タイヤに関する記載だけで25ページもあり、いかにハイパフォーマンスカーにとってタイヤが重要であるのか、ということも良くわかります。
ポール・ウォーカー氏の事故についても、ポルシェがタイヤの無交換を主張するのも理解できますね。

ざっとぼくが「こんな機能もあるのか」と感じたり知らなかったことを上げましたが、とにかく制御が細かく行われている、ということはわかります。
また複雑なロジックが作用しているようですね。

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