| ランボルギーニは常々「闘牛由来」のネーミングを採用してきた |
ランボルギーニがミウラ50周年を祝い、そのネーミングの元となったミウラ牧場をミウラSVはじめ現行ランボルギーニで訪問。
ランボルギーニの多くの車種は闘牛にちなんだ名称を与えられており、「ムルシエラゴ」はコウモリという意味ではありますが勇猛果敢で知られた闘牛の名前、同じくアヴェンタドール、ディアブロも「フイゴ」「悪魔」という意味を持つものの、これらもやはり闘牛の名前です。
なおランボルギーニの公式サイトによると、現代の闘牛の血統は「カブレラ」「ナバーラ」「バスケーニャ」「ビスタエルモーサ」「ガヤルド」の5つの血統に集約されるとのことですが、この例外としてガヤルドからの派生であるパブロ・ロメーロ(パルティード・デ・レシーナ)、ナバーラから派生した「ミウラ」という血統がある、とされています。
よって「ミウラ」というのは闘牛の血統の一つで、ミウラさん一家が運営する「ミウラ牧場(ランボルギーニ本社から600キロくらい離れている)」によって闘牛が育てられている、ということになりますね。
他だとランボルギーニ「エストーケ」は闘牛に使用する剣、「トロフェオ」は闘牛(だけではないですが)の褒賞、「ウルス」は欧州最大の身体を誇る牛(すでに絶滅)など、闘牛もしくは牛に関わる名称がやはり多い模様。
過去には「カウンタック(感嘆詞)」など例外がありますが、今までの例をみると比較的最近になって確立された手法(つまり今は伝統を”作る”段階ではなく、伝統が”確立”され活用する段階)とも言えます。
なおコンセプトカーの「アステリオン」はミノタウロス(ギリシア神話に登場)の別名であったり一部例外もあるようですが、「コンセプトカー」はまた別の命名則を持つのかもしれません。
加えてランボルギーニのボディカラーやホイールはギリシャ神話にちなんでおり、ボディカラーだと「ビアンコ・イカルス(翼をつけて空を飛んだ挑戦者)、ヴェルデ・マンティス(預言者)、ジアッロ・ミダス(手に触れるものを黄金に変えた王)、ビアンコ・モノセルス(一角獣)、ロッソ・マルス(闘神)、他アキレウス、タイタンなど。※”バルーン”ホワイトなど例外はある
ホイールだとウラカン純正ホイールの「ジアノ」は門を司る神、オプションの鍛造ホイール「ミマス」は巨人族。
コーディリア、アポロ、カシオペア、スコルピウス、カリスト、ヘルメラもやはりギリシャ神話に登場します。※こちらも”RA”など例外あり
ランボルギーニのエンブレム「牛」自体は創業者であるフェルッチオ・ランボルギーニが牡牛座だったことにちなんでいると言われますが、そのため星座の由来となるギリシア神話、もしくは星座から取ったネーミングが多いのかもしれませんね。