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【試乗:フェラーリ・カリフォルニアT】スーパーカー、フェラーリを買うということを考える

2017/02/25

さて、フェラーリ・カリフォルニアTハンドリング・スペチアーレに試乗。
カリフォルニアTの試乗は三回目となりますが、今回は高速道路が中心となり、かつかなり長い距離と時間を(セールスさん抜きで)走らせてもらっています。
なお、今回カリフォルニアTをお借りしたのは神戸のオートカヴァリーノさん。
大阪・天保山にあるGライオン・ギャラリーにも招待していただくなど大変貴重な機会を用意していただき、厚くお礼申しあげます。

三回目(ハンドリング・スペチアーレは二回目)の試乗ということで、カリフォルニアTのインプレッション、印象などは下記を参考にしていただくとして、本投稿では「フェラーリを買う」「スーパーカーを買う」ということについて考えてみたいと思います。

現在、ぼくにとって欲しい車の筆頭である「フェラーリ・カリフォルニア/カリフォルニアT」ですが、もし購入するとなると「初フェラーリ」。

そして、ぼくが考えるフェラーリの魅力の大半は正直に言うと「ブランド価値」。
つまり、「フェラーリというブランドに惹かれている、と言って良いでしょう。

現在はスーパーカーを提供するブランドとして、フェラーリ、ランボルギーニ、マクラーレン、アストンマーティン、ポルシェとありますが、下記がそれぞれぼくの考えるイメージ。

・フェラーリ:ブランド価値最強。誰でも知っており、乗っているだけで一目置かれる。
・ランボルギーニ:デザイン特化。中身がアウディなので品質も高く高性能で信頼性が高い。注目度はフェラーリを超えるが、乗っていると変人扱いされることもある。
・マクラーレン:サーキット最強。これより速いロードカーを作るブランドは無いが、知名度に劣る。
・アストンマーティン:DB11からぐっと魅力が向上。ただしブランドバリューが弱い。
・ポルシェ:性能が高く信頼性も高いが、「華やかさ」に欠ける。

おおよそがこういった印象ですが、それぞれに甲乙を付けることができず(ベクトルが違うので)、ぼくの好みに合う順番からするとランボルギーニ、ポルシェ、フェラーリの順になるかと考えています。
ただ、ポルシェにおいてぼくがもっとも好きなのは「ボクスター」であり、今後911に戻ることは無いだろうとも考えているので、「スーパーカー」というくくりでは「ぼくにとって」ポルシェは今回検討に入らないということに。

なお最近はスーパーカーと言えども「残価設定ローン」を用意しているので比較的負担を少なく購入でき、維持費や保険に関してもAMGやM(BMW)、RS(アウディ)に比べてもそう変わりは無いんじゃないかと考えています。

加えて最近は所得が高い人も増えており、スーパーカーを買おうと思えば買える人が相当数いると思われます。
ですが実際は「スーパーカーがほしい」と思いながら、かつ買える財力がありながらも購入に至らないケースがけっこう多いんじゃないかと考えるのですね。

その理由はいくつかあると思いますが、「(維持費含めて)スーパーカーは手が届かないんじゃないか」と考えていること、「スーパーカーは自分には”過ぎる”んじゃないかと考えている」のかもしれません。

前者について言えば、これは「商談する機会が無い」「価格(メンテナンスコストも)を知る機会が無い」ことが関係していそう(ロールスロイスは販売拠点の増加とともに販売台数も増加)。
スーパーカーはそのメーカーの方針からか「価格をホームページに掲載しない」傾向にあり、よって現在の価格を知るには検索をかける必要があります。
そして商談については「販売拠点」の問題があり、要は「どこで買えるのか」ということですが、「フェラーリ/ランボルギーニ/マクラーレンを買える場所」を知っている人はあまりいないんじゃないか、ということ。

これらが購入に際してひとつの障壁となっているんじゃないか、ということですが、ふとした拍子に「知り合いが購入した」ことからその価格や購入場所などを知り、「その価格で購入できるならじゃあ自分も」といって購入する場合も多いようですね(実際にぼくがガヤルドを購入した際、けっこうまわりも連鎖的に購入してびっくりした経緯がある)。

やはりスーパーカーは購入の際に非常に高額(実際は残価設定ローンを使用すると高級セダンと同等、価格帯によってはそれらよりも安く買える場合も)、良く壊れる、という認識があるのかもしれません(情報が少ないので当然)。

もう一つの理由である「スーパーカーは自分には”過ぎる”んじゃないかと考えている」については、近所の手前や、技術的に運転できるかどうか、先の理由とも重複しますが”高嶺の花”だと捉えている可能性も。

やはり日本は閉鎖的社会ですので「近所の手前」というのは理由としてはよくわかり、これはひがみや妬みの種になる、ということも理解できます。
ただ、日本は「楽しみ」において極端に制限されている国であり、「楽しむ」こと、人生を謳歌することに対してかなりネガティブに捉えられているんじゃないかと思うのですね。

だからこそ、そういった現状を打破するために「スーパーカーを買ってもいい」という風潮を作りたいとぼくは考えていますし、それに触発されて「自分も買おう」「今は買えなくても買えるように努力しよう」という人が増えればなあ、とは考えています(それが購入やメンテナンスに関する情報を公開している理由でもある)。

今回、フェラーリ・カリフォルニアTをお借りして天保山の赤レンガ倉庫街に向かい、Gライオン・ミュージアムの敷地内に車を駐車したわけですが、やはり多くの来場者の方がカリフォルニアTを見たり写真を撮ったりしていて、そして一昨年の御堂筋のF1パレードの際もとんでもない数の人が出てきていたりして、やはり「皆スーパーカーに興味はあるものの、自分とは違う世界にある乗り物だと捉えている」のでは、と考えたのですね(実際にぼくもそうだった)。

スーパーカーが売れすぎると排他性を保てなくはなってしまいますが、少なくとも「もうちょっとスーパーカーを身近に」感じるような雰囲気ができてくれば、とは考えています。

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