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キャデラックのフラッグシップEV「エスカレードIQ」登場。ダッシュボードのモニターは55インチ、40スピーカーが装着される超高級SUV

キャデラックのフラッグシップEV「エスカレードIQ」登場。ダッシュボードのモニターは55インチ、40スピーカーが装着される超高級SUV

| しかしキャデラックIQの価格は13万ドル(1873万)からに設定され、欧州の高級電動SUVに比較すると割安感も |

ガソリン版エスカレードに比較しても価格が押さえられ、けっこう人気化しそうな予感

さて、ゼネラルモーターズ(GM)が最新EV、キャデラック・エスカレードIQを発表。

これは「比較的安価なシボレー・エクイノックスのEVから、キャデラックのフラッグシップ・スーパーセダンであるセレスティックまで」に使用される、モジュラー・プラットフォーム「ウルティウム」を採用した電気自動車ですが、このウルティウムはホンダも開発に参加しており、非常に幅広い車種に使用できることから汎用性が高く、その一方で大きくコストを抑えることができるプラットフォームだと考えられます。

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またひとつ「ラグジュアリー」EVが誕生

なお、「(ガソリン版の)エスカレード」はキャデラックにとって”もっとも”重要な車種の一つであり、よってその電動バージョンの開発にはそうとうな注力がなされることに。

フラッグシップということもあって200kWhという大きなバッテリーを積み、一回の満充電あたり航続可能距離は724kmだとされ、その牽引能力は3628kgというスペックを誇ります。

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800ボルト・アークテクチャを採用することで充電速度を高めており、エスカレードIQは350kWの公共充電器を使用した場合であっても、わずか10分間の充電で最大100マイルの航続距離を実現するとされるので、実用面としても申し分ないものと思われます(エアコンのエネルギー負荷を軽減するヒートポンプも搭載される)。

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搭載されるエレクトリックモーターは「前後デュアル(つまり全輪駆動)」で、通常モードでは680馬力、パフォーマンス重視の「ベロシティ・マックス」モードでは750馬力の出力を開放することによって0-100km/h加速5秒を実現する、とのこと。

ゼネラルモーターズが発売するGMCハマーやシボレー・シルバラードEVと同様、エスカレードIQにも4輪ステアリングが採用され、キャデラック・アライバル・モードと呼ばれるヒル・ディーセント・コントロール機能のほか、エアサスペンションとマグネティックダンパーが標準装備されるそうですが、重量がかさむEVにとってヒル・ディーセント・コントロールは「ありがたい」機能と言えるかもしれません。

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スタイリングについてだと、1999年の初代エスカレード以来の堂々とした雰囲気を持っており、ガソリンバージョンとデザイン言語を共有するものの、より優れたエアロダイナミクスの実現、より未来的な外観の演出のためにディティールが見直されることに。

ヘッドライト、テールランプなどにはエレクトリック版である「IQ」ならではのデザインが与えられ、しかしガソリン版エスカレードとのもっとも大きな差異は「クーペ風のDピラー」であり、これによってずいぶんエレガントな印象を受けるように思います。

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なお、この屹立したフロントグリルにもかかわらず、ガソリン版に比較するとCd値が15%ほど削られているといい、これはアンダーボディのフラット化、フロントグリル内のシャッターなど様々な努力の積み重ねだとアナウンスされています(高速走行時には車高が約5センチ下がり、さらに空気抵抗を低減できる)

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キャデラック・エスカレードIQのインテリアはこうなっている

そして外観同様、キャデラック・エスカレードIQのインテリアは高級感にあふれており、もっとも目を引くのはダッシュボードに組み込まれた55インチの巨大なスクリーン。

メインはデジタルメータークラスターとセンタータッチスクリーンにて構成され、助手席前にはセカンダリー・タッチスクリーンも。

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インテリアからは物理ボタンの多くが消し去られ、目に入るのはこのコマンダーくらい(エアコン操作もタッチパネルにて行うようだ)。

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ちなみにドアオープンもタッチパネルにてコントロール可能。

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センターコンソールはEVというメリットを生かした「フローティング(内燃機関搭載車のようにトランスミッションやプロペラシャフトを通すための盛り上がりがない)」。

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シートには複雑なヘリンボーンパターンのパーフォレーション加工が施されるなど視覚的な高級感も抜群。

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ちなみに標準だと19スピーカー、オプションではなんと40スピーカーオーディオが装着されます(AKG製)。

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なお、このエスカレードIQはガソリン版のエスカレードESV(ロングバージョン)より全長が6.9センチ短く、しかしホイールベースは逆に5.2センチ長いといい、これはEV専用プラットフォームを採用した恩恵だと言って良いかと思います。

そしてホイールベースが長くなった分はすべて後部座席のレッグスペース拡大に充てられている、とのこと。

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フロントトランクの容量もけっこう大きく、3列シートすべてに人が乗ったとしても荷物置き場に困ることはなさそうですね。

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このキャデラック・エスカレードIQの価格は約130,000ドルからスタートしますが、ガソリン版のエントリーモデル(81,190ドル)よりも高く、しかしフラッグシップモデル(152,590ドル)よりも安価な設定であり、EVといえども割高感は感じられず、けっこうな人気を獲得することになるのかもしれません。

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