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新型コルベットの愛称が「スティングレイ」となること、そしてロゴが正式発表。日本だと「スティングレイ」はスズキの商標なのでコルベットはこれを使用不可

2019/07/16

| アメリカのスティングレイは”マッスルカー”、日本のスティングレーは”軽自動車” |

シボレーが新型C8コルベットのペットネームが「スティングレイ」となることを公式に発表し、あわせてそのロゴも公開。

コルベットに「スティングレイ(Sting Ray=アカエイ)」という名称が用いられたのはC2(第二世代)からですが、これはコルベットの主要開発メンバーであったビル・ミッチエル氏が釣りを好んでいたためだと言われています(シボレーからは公式に由来が示されていない)。

なお、ビル・ミッチェル氏そしてマイク・シノダ氏両名は後に「マコ・シャーク(MAKO SHARK)」なるデザインスタディを作成し、これはボディカラーが「まんまサメ」のようにグレーとブルーとのグラデーションを持っていたので、「釣り好きが高じた」説は説得力がありますね。※このマコ・シャークはC3コルベットのデザインに多くが引き継がれている

いったん「スティングレイ」の名は途絶える

その後C4、C5、C6世代のコルベットでは「スティングレイ」の呼称が用いられず、しかしC7世代(現行)にてスティングレイの呼称が復活したのは記憶にあたらしいところ。

そしてC8世代のコルベットについても「スティングレイ」を引き継いだことになりますが、一時期、C8コルベットについては、過去にコルベットのミドシップ化に心血を注いだゾーラ・アンカス・ダントフ氏に敬意を表して「ゾーラ」というサブネームが与えられるという話や、「スティングレイ」に対して「マンタレイ(イトマキエイ)」と呼ばれることになるという話がまことしやかに囁かれていたものの、実際は「スティングレイ」に落ち着いたということになりますね。

なお、こういった名称に関する「様々なウワサ」はけっこう多く、最近だと「新型スープラ」も「トヨタ」がつかずに「GRスープラ」が正式名称になるというウワサ、さらには「スープラ」という名称そのものが使用されない、という話も。
もちろん、これらは根拠のないウワサではなく、いずれも「案」として真剣に競技されたものだと思われますが、様々な理由にて、「トヨタ」「スープラ」になったということですね。

そして今回のC8世代コルベットについても、実際に「ゾーラ」「マンタレイ」という案も検討されたと考えられ、しかしやはり「スティングレイ」に。

シボレーはすでに「コルベット」ロゴを公開済み

なお、シボレーは先日、「コルベット」のロゴ、そしてフラッグも公開していますが、これまでに比較するとスリムでシャープなデザインとなっています(世代ごとにデザインが違う)。

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シボレーが新型コルベットのエンブレムを発表!より鋭く現代的に。過去のエンブレムも見てみよう

さらにはステアリングホイールの画像も先週公開されており、18日の発表が待ち遠しい状況となっていますね。

シボレーが公式にて「新型コルベット」のステアリングホイール公開。ここで過去7世代ぶんのインテリアを見てみよう

日本で「スティングレイ」は名乗れない?

なお、日本だとコルベットに「スティングレイ」のサブネームを与えるのにはちょっとした問題が存在します。

というのも現在はスズキが「スティングレー」の名称をワゴンRに使用しており、実際に「STINGRAY」の商標を保有。
これはスズキとGMとが提携関係にあった時期(1981-2008年)、おそらくはGMとの合意のもとスズキが日本で商標を出願したものだと思われますが、その商標の期限は2021年まで。※GMはよく軽自動車の名称として「スティングレイ」を許可したなと思いますが、この時期はシボレーも「スティングレイ」の名称を使用していなかった

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この期限が来たときにスズキが商標を放棄するか、期限内でもスズキが商標を譲渡すれば、国内でもコルベットが「スティングレイ」を名のれるようになりますが(逆に、権利を延長すれば今後もスズキはスティングレーの名を使用できる)、現在でもC7コルベットが「スティングレイ」の名に(日本市場で)こだわっていないところを見ると、C8世代においても「日本ではスティングレイの名を使用しない」可能性も大きそう。

もしアメリカ人がこの問題を知ったとしたら、「え?日本じゃKカーがスティングレイ?WTF??」となるかもしれませんね。

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