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アウディSQ5も新規制により欧州で販売停止に。欧州各国政府は企業の業績にはお構いなし?

2018/04/14

| 欧州新規性、WLTPの影響は甚大 |

アウディSQ5がイギリスにて販売停止の危機。
これは新しく導入される規制、WLTP=Worldwide Harmonized Light Vehicles Test Procedureの影響で、これによって販売できなくなるのはほかにBMW M3/7シリーズ、そしてレクサスGS、さらにはメルセデスAMG SL65が報じられていますね。
すでに今後入荷する見込みはなく、「在庫のみ」でしかSQ5は入手できない、とされています。

欧州各国政府は企業に厳しい

今回新たにアウディSQ5がその規制に対応できず、今後(対応できるまで)欧州で販売できないとのことですが、BMW M3やレクサスGS、メルセデスAMG SL65のように「モデルライフ末期」「そもそもあんまり売れてない」「もともと終了予定」だったモデルであればまだしも、アウディSQ5は登場したばかりで、かつ「主力級」。
よってアウディとしてはなんとかこれをWLTPに対応させて販売を再開させたいところなのだと思われます。

アウディQS5は3リッターV6ターボエンジンを搭載し354馬力を発生するハイパフォーマンスSUV。
Q5自体がアウディにとって利益の多くを占めるモデルであるためにSQ5にも相当な期待がかかっているはずですが、思わぬところで「出鼻をくじかれた」ということになるのかもしれません。

なお、今回の規制に関する余波はまだまだ広がりそうですが、欧州はこういった「メーカーの立場を無視した」規制を突如導入するのがなんとも「厳しい」と感じる部分。
ディーゼルに関する突然の規制や乗り入れ規制、はたまた「内燃機関のみで動く車は(早い国では)2020年以降販売禁止」など、自動車メーカーの存続に関わるような規制をバンバン行っており、行政は「メーカーの立場よりも環境」を意識している、ということになりますね。

一方でイギリスだと自動車メーカーへの投資を募るためにテリーザ・メイ首相がマクラーレンやアストンマーティンと一緒に中国や日本を訪れたりといった面もあり、企業に対して優しいのか厳しいのかわからないところも。

逆に日本は外国政府に対して特定企業の製品を購入するように働きかけることがない反面、企業の首を絞めるような規制を(企業を無視して)いきなり導入することはなく、意外と日本もいいところがあった、と気付かされた次第です。

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