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テスラ・サイバートラック発表の余波収まらず!BMW含め防弾性能に挑戦するメーカーも登場し、「我が社がデザインしなおそう」とアピールする便乗商法も

2019/11/28

| サイバートラックは知名度の低いメーカー、知名度の低い製品を持つメーカーにとって”格好の標的”となったようだ |

テスラ・サイバートラックは発表直後から相当な論争を巻き起こすことになっていて、そのひとつが「防弾性能」。
サイバートラックは(スペースXの製造する)宇宙ロケットと同じ素材を外板に使用し、防弾ガラスを採用していると公表されていますが、サイバートラック発表時のデモンストレーションにおいて「割れないはずの防弾ガラスが割れた」ことから話題沸騰。
イーロン・マスク氏は「本当はこうなるはずだった」という、”ウインドウが割れない”動画を公開したりしたものの、これが火に油を注ぐことに。

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いつもテスラは話題の中心に

ウインドウが割れたことは「想定外」だったかもしれませんが、その後に対応については「話題になることを想定して」行ったとも考えられ、このあたりはテスラ(というかイーロン・マスク氏)のしたたかさというよりほかありません。

そして、そういったサイバートラックのマイティぶりには数々の挑戦者が現れ、まず「牽引能力」に関してはフォードが名乗りをあげており、これは近々綱引き合戦が実現する予定。

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サイバートラックの防弾性能には挑戦者続々

それに続き、今回話題となっているのが防弾性能。
「ビースト」などスーパースポーツを発表したレズバニ社は、世界最高レベルの防弾性能を持つ「タンク」を発表していますが、レズバニ社CEO、フェリス・レズバニ氏が今回はテスラに挑戦状を叩きつけています。

その内容としては「我々が本物の防弾性能とは何かを見せてやろう。テスラは”鉄球”を用いたようだが、であれば我々は”AK(ライフル)”を使用してやろう。サイバートラックは最悪の製品だということを証明し、認識を正してしんぜよう」というもの。

レズバニ「タンク」は民生用規格で最高レベルのEN-B7に準拠した防弾ガラス、サーマルナイトビジョン、装甲、強化サスペンション、スモークウインドウ、防爆装備を誇り、標準仕様のエンジンは6.4リッターV8(500馬力)、オプションで6.2リッターV8(707馬力)も選択可能。
過去にはビークル・バージン氏がライフルでガスガスとレズバニ・タンクを撃ちまくる驚愕レビューも公開されています。

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そしてなんとBMWもサイバートラックの防弾性能に反応していて、「我々のBMW X5”プロテクション VR6”は防弾ガラスを備えており、鉄球を投げられても大丈夫」という趣旨のツイートを行っています。

BMW X5 VR6は要人(VIP)向けの防弾防爆仕様車であり、「VR6」とは 、AK-47の発射する7.62×39mm弾の貫通も防ぐ上、4メートルの至近距離にて15キロのTNT爆弾が炸裂したとしても耐えうる防弾防爆規格を表しています。

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ただ、これらについてはテスラ・サイバートラックの話題性に便乗したプロモーション的要素が強いと考えていて、これによって多くの人が「レズバニというメーカーがあるのか」「タンクというクルマの防弾性能はそんなにスゴいのか」と知ることになりますし、「BMWは防弾仕様車を作っていたのか」とはじめて知る人も多数いそう。※イーロン・マスク氏のTwitterは多くの人が見ているので、宣伝の場としては有用と考える企業がある

サイバートラックにはデザイン面での挑戦者も

そのほか、デザインに関してだと「ニコラ」社がテスラに対し、サイバートラックのデザインを”こう改めろ”というデザインを提示。
加えて「我々はピックアップトラックを作る予定がないので、このデザインはタダで使っていいぞ。いつでも連絡をくれ」とツイートしています。

なお、テスラ(テスラ・モーターズ)の車名は交流電気や蛍光灯の発明で知られるニコラ・テスラに由来し、しかしニコラ(ニコラモーター)社もまたニコラ・テスラにちなんだ名前を持つ電気自動車関連企業。
主にトラックを生産しており、「トラック界のテスラ」と表現されることが多く、このツイートもまた、サイバートラックの話題に便乗した売名行為だと考えて良さそうですね。※テスラはセミトラックも発表しており、ライバル企業でもある

現在、イーロン・マスクCEOはこれらの挑戦や提案に対してはひとつひとつ対応していっているようですが、「人気者はツラい」ということなのかもしれません。

なお、「便乗」については消費者にあまり良い印象を与えないことがあるため、これによって自社の製品やサービスの販売が好転するかどうかは謎でもあります(むしろ、テスラ側の価値を上げることにもなりかねない)。

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