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付ける派?付けない派?サイドバイザー(ドアバイザー)。ボクの試算だとトヨタはこれで最低167億円を稼いでいる

| 多くの人はその存在を当たり前だと思っている |

最近、こんなことを聞かれたんですよ。

「いつもクルマにサイドバイザー付けてないですよね?なんで付けないんですか?」、と。

ぼくとしては「いやいやいやいや、普通付けんやろ!逆になんで付けるん?」と言いそうになったのですが、ぼくは波風を立てない主義なので「そうですね。ボクはタバコを吸わないので、とくに必要ないかと思って」と答え、相手も「ああそうなんだ」ということでその場をやり過ごしています。

ちなみに輸入車のほとんどはもともとドアバイザーをオプションにて用意しておらず、装着しようと思っても装着できないんですけどね。

サイドバイザーは必要なのか

そこで思うのが、サイドバイザー(ドアバイザー)は必要なのか、ということ。

サイドバイザーの役割と利点としては「雨の日に換気ができる」というものだと思いますが、ぼくとしては、タバコを吸わない限りは不要だと考えています。

もしタバコを吸うのであれば雨の日に窓を開けることもあるかもしれず、しかしそれ以外だとおよそ雨の日にウインドウを開けたり、サイドバイザーが必要になるシーンというのは思い浮かばないため、ぼくにとっては完全に「無用の長物」。

おまけに、借りたクルマにサイドバイザーが付いている場合には「視界を邪魔する」と感じる場合もあり、安全上の理由からも、これはないほうがいいのでは、と考えています。

さらに言えばドアバイザーは「空気抵抗」にもなり、これは現在各社とも「空気抵抗を小さくするために、ドアハンドルをフラッシュマウントにしたり、ドアミラーをカメラに置き換えたり」している現状を見ても、ドアバイザーがクルマの性能向上に貢献しないということがわかろうというもの(こんな小さなパーツにそんな影響力はないと思うかもしれないが、自動車メーカーが巨費を投じてピラーやウインドウの段差を削っている理由を認識すべき)。

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しかし世の中の大多数のクルマはドアバイザーを装着

ただ、一旦路上に出てクルマを見てみると、国産車の多くというかほとんどはドアバイザーを装着しているように見え、感覚値では80%くらいがこれを取り付けているんじゃないかというイメージ。

たしかに、国産車ディーラーに行って見積もりを取ると、100%に近い確率でサイドバイザーが含まれており、「サイドバイザーは省いてもらえます?」というと、営業さんが「えっ、サイドバイザーいらないんですか?」と驚くほど。

この「驚く」真意までは知ることができず、「付けないと後悔しますよ(必須アイテムですよ)」ということなのか「付けてない人なんか見たことないですよ」というニュアンスなのかはわかりませんが、おそらくは後者なんじゃないかと思います。

そして見積もりに含まれるままに取り付けてしまう人がほとんどなのだと思われ、つまりは「フロアマット」と同じレベルで「ふつう、新車購入時に付けるもの」というデフォルト装備的な感覚なのかもしれません。

なお、最初のクルマにドアバイザーを付けて乗っていると、それ以降のクルマで「付けない」というのもなんとなく(無防備な気がして)抵抗を感じるかもしれず、なりゆきにて「なんとなく」ドアバイザーを装着している人も多そうですね。

なぜディーラーはドアバイザーを勧めるのか

そこでちょっと「なぜ国産車ディーラーの見積書には、デフォルトでドアバイザーが含まれるのか」ということですが、これは単に「儲かるから」だと思います。

たとえば、トヨタ・カローラだと13,200円のオプション設定ですが、これはかなり安い部類で、マツダ3だと28,820円。

トヨタの国内販売は2019年で158万台だと報じられていますが、この80%にあたる126万4000台が13,200円のドアバイザーを装着するとですよ、その額はなんと166億8480万円にものぼります。

そしてこの「1台13,200円」はかなり安めのドアバイザーなので、実際はもっと高い金額になるのかもしれません。

さらに、このドアバイザーの利益率を40%と算出すると、66億7392万円も儲かることになりますが、見積書に記載して「いやーみんな付けてますからね。必須ですよ」と言う(ようにディーラーに通達する)だけでこの金額が入ってくるとなると、「そりゃ見積もりに入れたくもなるわな・・・」という感じですよね。

最近のドアバイザーはオシャレになった

そして最近のドアバイザーですが、主にレクサスを中心に大変オシャレな仕様となっています。

かなり薄くなり、車種ごとにマッチしたデザインを持っているために「装着していることがわからない」ほどですが、これについては顧客の要望なのか、それとも装着を拒否させないためのトヨタの策略なのかはわかりませんが、もしかすると「両方」なのかもしれません。

レクサスLS用だとこういった構造を持ちますが、そのぶん価格も高く、なんと「57,200円」。

ドアバイザーは一回取り付けると、取り外すのが難しい

そして、ディーラーに言われるがままにドアバイザーを装着してしまい、イベント等に参加してみるとカスタムカーやドレスアップカーはドアバイザーを装着しているケースが少ないため、そこで「あれっ、これってもしかしてダサいのでは・・・」と考えて取り外そうと考える人もいるんじゃないかと思います。

しかしドアバイザーというのは何があっても脱落しないよう、強力な両面テープでベッタリ固定していたり、場合によっては爪を使用して取り付けているので、取り外そうと思っても簡単には取り外せず、外せたとしても両面テープや爪の跡が残っており、これらを取り除くのに多大な労力を要します。

なお、ドアバイザーが取り付けられているドアの枠部分(サッシュ)はピアノブラック仕上げの場合が多く、この部分に貼り付いた両面テープを剥がそうとすると、ピアノブラック面が目も当てられないほどキズだらけになってしまい、ドアバイザーを取り外すには相当な注意、そして覚悟が必要なのもまた事実。

多くの人は「惰性で」ドアバイザーを装着してしまっていると思いますが、ここで改めて、その是非を問うてはいかがでしょう。

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