| 実際にベルスタッフストアに行っていろいろと試着してみた |
さて、ベルスタッフ(BELLSTAFF)のレザージャケットでも買うか、と画策中。
ベルスタッフは最近マクラーレンとのパートナーシップ締結によって新しいコレクション(Belstaff × McLaren Collection)を投入しています。
ベルスタッフ(Belstaff)は英国のスタッフォードシャー発祥となるブランドで、その起源は1924年。
もともとはバイクウェアを製造する会社であり、様々な天候に対応できる、撥水性の高い「ワックスコットン」を世界で初めて採用したことで知られます。
1950年代にはイギリスのナショナルバイクチームのウエアに採用されたり、バイクで南米を旅したチェ・ゲバラ(映画”モーターサイクル・ダイアリーズ”として再現)が着用したり、スティーブ・マックイーンやデビッド・ベッカムという著名人も愛用したり、そして様々な映画にも衣装提供をしたり、ということでも有名ですね。
ちなみに現在はイタリアに拠点を移して「イタリアンデザイン/生産」に。
イギリスの伝統と質実剛健さにイタリアのセクシーさを加味したという(ライダースもウエストを絞ったり、とけっこうセクシーさを強調)最強ファッションブランドの一つとなっており、関西だと阪急メンズ梅田、神戸では旧居留地に路面店を構えています(東京だと銀座SIX)。
ベルスタッフのレザージャケットにはこういったモデルがある
そこで早速ベルスタッフのショップに行ってきたのですが、相当に多くの種類があり(さすがはバイカーズご用達ブランド)、レザージャケットだけでも7−8種類はあるようです(もっとあるかも)。
そして形状もちろんディティール、レザーの風合いや柔らかさのバリエーションも多く、シルエットもモデルごとに「かなり」違いがあるので、購入を検討している場合はぜひ試着をオススメしたいところ。
なお、価格帯としては20万円前後ですが、これはバルマンやメゾン・マルジェラ、ニールバレット等のライダースジャケット(レザー)に比較すると1/3程度の価格なので、正直かなり「お買い得」だと考えています。
まず、こちらは「OUTLAW(アウトロー)レザージャケット」。
かなりゴツめのレザーとルックスで、使用されるのはオイルレザー。
デビッド・ベッカム着用モデルとしても知られます。
レギュラーフィットで、ブラックとブラウン、今年のカラーとして「カドミウムイエロー」があり、こちらはなかなか魅力的。
続いてARNOSカフェレーサージャケット。
素材はワックススドレザーですが、かなり柔らかめ。
NORTHCOTTジャケット。
こちらは柔らかめのタンブルドレザーを使用したスリムフィット。
ショルダー部のリブが特徴的ですね。
実際に着てみた中では、「結構いい感じ」。
BANDITカフェレーサージャケット。
ブラックと「ブラックブラウン」があり、シワ加工が施されたラムレザーを使用しており、高い素材感を持っています。
レギュラーとスリムとの中間だと思われる「レギュラースリムフィット」。
V RACERジャケット。
胸の斜め(スラント)ポケットが特徴で(これらの中では唯一胸ポケットがある)、レギュラースリムフィット。
ちょっとウエストを絞ったデザインで、サイドのジッパーもやや控えめ。
ベルスタッフ×マクラーレン950.S001。
マクラーレンとのコラボモデルですが、ツルンとしたラムレザーを使用しており、かなり薄手でフィット感の高い一着。
面白いのは「ドライビング」に特化したデザインで、ほかの「ライディング」前提のジャケットとは異なる機能を持っています。
袖の付け根と袖の内側に伸縮性のあるジャージ素材を使用しており、シートに座ってステアリングホイールを握ったときに圧迫感のない作りを持っていて、かつムレ防止のためのパーフォレーション(穴あき)加工が特徴。
バイクに乗っていると常に風を受けるものの、クルマの運転だと「そうではない」わけで、姿勢や環境の違いを考慮した仕様を持っています。
そのほか襟部分のスナップがブラックになったり、ジッパーが止水ジッパーになっていたり、とちょっとモードな雰囲気もある一着。
スリムフィットなのでほかのジャケットよりは細身ですが、着てみた感じだとほかモデルよりも袖が眺めのようですね(ベルスタッフによると、袖の長さは”お直し”できるらしい)。
実際にショップで色々と試着してみると、同じ「ライダースジャケット」と言えどもひとつひとつ個性があり、人それぞれに似合う一着は異なりそう。
かつ、マクラーレンとのコラボモデルは予想以上に「ドライビングに特化」していて機能性に優れ、かつほかモデルとも差別化が図られているようですね。