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新型トヨタ・クラウンを見てきた!わざわざクラウンをSUV化しなくてもいいのではと考えていたが、実車を見ると「クラウンでやってこそ意義がある」と考えを改めた

2022/09/12

新型トヨタ・クラウンを見てきた!わざわざクラウンをSUV化しなくてもいいのではと考えていたが、実車を見ると「クラウンでやってこそ意義がある」と考えを改めた

| ワールドモデルだけあって欧州や中国の流行を強く意識したという印象はあるが、新しいチャレンジは純粋に評価すべきだと思う |

クラウンを「変えた」ことにより、トヨタは「変わらねばならないと考えている」とアピールしたかったのだと思う

さて、新型トヨタ・クラウンの展示を見にグランフロント大阪へ。

展示されているのはオレンジ、そしてメタリックグレーの2台ですが、やはりオレンジのほうが人目を引くのか(グレーに比べ)大きな人気を集めていたようです。

ただ、どちらも非常に高い関心を集めていたことは間違いなく、注目度の高さを見るに、新型クラウンの戦略は「成功」だと考えていいかもしれませんね。

新型トヨタ・クラウンのエクステリアはこんな感じ

まずこちらはメタリックグレーの個体。

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なかなかにシャープな印象があり、一見して「なにか特別なクルマ」というオーラも。

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新しいクラウンのエンブレムはオシャレで高級感アリ。

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ロワーグリルは全閉となり、三角形を用いたテクスチャが表面に用いられていますが、ここはちょっと全体の質感に比較すると安っぽく見えるところであり、(まだ先の話ですが)マイナーチェンジで修正が入りそう。

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このツートンカラーはクラウンの個性を引き立てているようにも見え、ブラックのインナーを持つヘッドライトと一体化してフロントを引き締めているように思います。

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横から見るとルーフのけっこう前の部分から後方に向けて傾斜がはじまっていることがわかります。

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リアサイドウインドウの下端は上に向かって絞られ、これがリアフェンダーの盛り上がりを強調している、といった印象です。

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リア周りはツルっとなめらか。

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ただしテールランプは立体的で、ここでメリハリを付けているようですね。

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かなり異様なルックスではあるものの、ぼくは面白くていい(こんなクルマがあってもいい)んじゃないかと思います。

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そしてこちらはオレンジの個体。

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ホイールアーチには樹脂製のクラッディングが用いられ、ホイールをブラックにするとタイヤ、ホイール、ホイールアーチ(とその隙間)が一体化して見え、力強い(足回りがっどっしりして安定感がある)印象を受けるように思います。

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トヨタエンブレムの下にはカメラが2つ。

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見慣れるとこのリヤはなかなかいいかもしれない・・・。

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ドアハンドルはブラック、そしてクロームのアクセント。

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ホイール固定は新型レクサスIS以降に導入された「ハブボルト固定」。

トヨタbz4Xにてリコールが出され、その影響にてクラウンの発売が遅れた、と言われていますね。

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サイドは「ぐっと抉れた」風のデザインで、ロッカーパネルとともにくびれを表現し、相対的に前後フェンダーを張り出して見せています(C-HRあたりからこの手法を好んで用いている)。

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それにしてもよくこんなデザインを思いついたなあ、と思わせるルックス。

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こういった「ハイライダー風セダン(しかもクーペ風)」は現在欧州と中国をメインに流行りつつある最新のカテゴリであり、まだ確固たる分類が成立していないジャンルでもありますが、多くの場合「流行ってから安全を確認した後」にレイトマジョリティを対象にした製品を投入するトヨタにしては、「珍しく」他社に対し先鞭をつけたな、という印象。

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ただ、(ワールドワイドだと知名度の低い)クラウンでこれをやる必要はなく、別のクルマもしくはブランニューモデルでこれをやってもよかったんじゃないかと考えるものの、あえてクラウンでこれをやったというのはトヨタの決意表明でもあり、「最も伝統のあるクルマで、もっとも新しいことをやった」という主張を行いたかったのかもしれません。

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新型トヨタ・クラウンの内装はこうなっている

なお、そのエクステリアに比較するとインテリアは比較的オーソドックス。

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ステアリングホイールは3本スポーク、センターパッドは大きめ、そしてメーターはフルデジタル。

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ドアパネルやダッシュボードにはカッパーのアクセントが見られ、メルセデス・ベンツほか他社の採用するトレンドに追随しているもよう(中国人が好む意匠でもある)。

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ちなみにサイドシル開口部はかなり低く、これは乗降性を考慮したがための構造だと思います。

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シートはレザーもしくはレザー調ではなくファブリック。

おそらくは「新しい時代の(レザーに頼らない)高級感」を目指したんじゃないかと推測。

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シートにもカッパーのアクセント。

ちなみにシートの座面位置(高さ)は平均的な日本人が腰をかがめることなく乗降できる高さに設定してあるように思われ、トヨタが新型クラウンをハイライダーにしたかった理由はここにもあるのかもしれません(トヨタの客層は比較的高齢者が多く、そのためトヨタは高齢者に配慮した内装の設計を行う傾向がある)。

ちなみにシート(のクッション)は非常にやわらかく、これはファブリックの伸縮性を生かしたもので、レザー張りでは出せない感触だと思います。

この柔らかさと心地よさは特筆モノで、クラウンの「隠れた美点」となりうるかも。

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シフトスイッチにもカッパーのアクセント。

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エアコン吹出口にもカッパー。

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ダッシュボード上の大きなモニターも欧州車における流行を取り入れたものだと思われます。

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他の画像はFacebookのアルバム「新型トヨタ・クラウン」に保存中(113枚)。

新型トヨタ・クラウンを見てきた際の動画はこちら

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