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アストンマーティンが「ニュルを一周走るのが限界」なピュアEV、ラピードEを発表!限定155台なるも完売は遠く「受注受付中」

2019/04/17

やはりEVスポーツはエンスージアストが興味を示さない?

アストンマーティンが初のEVとなる「ラピードE」を発表。
これは文字通りアストンマーティンの4ドアサルーン「ラピード」をエレクトリック化したもの。

なお、発表は上海モーターショーにおいてなされますが、これはアストンマーティンの「中国重視」の姿勢のあらわれ、そしてアストンマーティンへと大量の投資を行った中国資本ならびに中国のサプライヤーへの配慮と捉えて良いかもしれません。

なお、アストンマーティン・ラピードEのサマリーは下記の通り。
限定台数は155台ですが、現在のところ「注文受付中」としており、まだ完売していないようですね(価格はディーラーへと問い合わせるように、とのこと)。

・アストンマーティン・チーフ・クリエイティブ・オフィサーのマレク・ライヒマンが上海モータ ーショーで発表
・優れた充電効率を実現する 800V バッテリー・システムを搭載
・610PS の出力と 950Nm のトルクを発生する 2 基の電気モーターをリアに搭載
・生産は 155 台に限定

製造はアストンマーティンの新しい「セント・アサン工場」にて行われ、今後アストンマーティンが推進することになる電動化戦略の先駆けとなるモデル。
そしてラピードは「スペシャル・エディション」扱いで限定台数は155台、そして開発はウィリアムズ・アドバンスド・エンジニアリングとの共同にて行われた、と発表されています。

アストンマーティン・ラピードEは「ラピードに比較して8%エアロダイナミクスが向上」

アストンマーティン・ラピードEの外観的特徴としては、フロントグリルが「ハニカム」に変更されたこと、フロントバンパーとリアバンパーが専用デザインとなること、そしてホイールも専用設計となっていること。

フロントエンドの変更については、「バッテリーの冷却は、ガソリンエンジンほどシビアではない」ために開口部を小さく取ることができ、結果としてエアフローの向上、車両全体のエアロダイナミクスを向上できたと紹介されています。

なお、バッテリーは「エンジン、トランスミッション、燃料タンク」との置き換えとなり、つまり車体の重量バランスは「ラピード」と大きくは変わっていないということになりそう。

エアフローという観点からすると、フロントアンダーからフロアを通じ、リアアンダーへと抜けるラインについても「エキゾーストシステムが不要になった」ために新しくデザインすることが可能となったようですね。

そしてデュッシュ風ホイールのデザインについては「空力ホイール」だと紹介され、さらに「鍛造」。
タイヤも専用設計となる、転がり抵抗が少ないピレリPゼロを装着している、とのこと。

アストンマーティン・ラピードEのインテリアはこうなっている

ラピードEのインテリアは基本的にラピードに準じるものですが、アナログメーターが姿を消し、かわりに「デジタルメーター」が搭載されることに。
この10インチサイズの液晶には「バッテリーの充電状態、現在の モーター出力レベル、回生パフォーマンス、リアルタイムのエネルギー消費量」が表示されるようですね。

さらにラピードEでは「厳しい重量目標」があったといい、そのため車内外に大量のカーボンファイバーが使用されているのも特徴のひとつ。

アストンマーティン・ラピードEは「ラピードAMRより優れた運動性能」

ラピードの航続可能距離はWLTPモードで(一回の充電あたり)322キロ、1時間の充電でチャージできる走行可能距離は約298キロ分。
ちなみにニュルブルクリンクを全開で1周走るとバッテリーやモーターの性能が低下するようで、このあたりがEVの限界なのかもしれません(以前にマクラーレンも、現在のEV技術では全開だと15分が限界だとコメント)。

ラピードEの充電については急速充電器、AC充電器両方に対応しており、AC経由であっても3時間でフル充電が可能、としています。

モーターは2基で駆動輪は後輪のみ(2つモーターを積んで後輪駆動というのは珍しい)、パフォーマンス面だと0-100キロ加速は4.2秒、最高速度は250km/h(リミッター作動)。

ドライブモードは「GT、スポーツ、スポーツ+」の3つで、ドライバビリティに関しては「ラピードAMR」よりも上だという自信を持っているようですね。

VIA:Astonmartin

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