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ブガッティ・ラ・ヴォワチュール・ノワールは「完成するのにあと二年」。展示されていたのはエンジンレスの「移動用モーター」搭載の試作車だった

2019/03/21

あと二年もあればデザインやエンジンにも変更がありそう

ブガッティは先日のジュネーブ・モーターショーにて、「自動車史上もっとも高価な」価格約20億円というプライスタグを掲げるワンオフモデル、ラ・ヴォワチュール・ノワール(La Voiture Noir)を発表していますが、これは現時点では「コンセプト」にとどまり、実際に市販モデルが製作されるには「あと2年は必要だ」とのこと。※すでに納車されたとも報じられていたものの、それは事実ではなかった模様

実際に「走る」ことはできず「動く」だけ

そしてブガッティによると「これは最終モデルではない。我々がこのクルマのプロジェクトをスタートさせたのはつい半年前だ。半年前に顧客が我々の提案を受け入れ、そこから製作が始まっており、インテリアには手がつけられていない」。

たしかにジュネーブに展示されたモデルはウインドウが「真っ黒」だったのでそういった予感はあったものの、驚くべきことに展示されたラ・ヴォワチュール・ノワールにはエンジンが搭載されておらず、「移動のためだけにエレクトリックパワートレーンを暫定的に押し込んだだけ」。※動画を見ると動いているのにエンジン音が聞こえない

ただしこれはショーにおいてはよくあることで、以前にペブルビーチに展示された「ヴィジョン・メルセデス・マイバッハ6」も”パワートレーンは750馬力を発生するエレクトリックモーター”とアナウンスされながらも、実際に積まれていたのは移動用の簡素なモーターのみで、かつ「運転することもできず」、ラジコンカーのようにリモコン操作でしか動かせない、という仕様を持っていましたね。

そのほかマツダ「RXヴィジョンコンセプト」はロータリーエンジン(SKYACTIV-R)搭載のスポーツカーというコンセプトですが、実際に搭載されていたのはロータリーエンジンではなく、一部ジャーナリストに批判されることになったものお、ぼくとしては「コンセプトだから別にいいじゃない」という気も。※マツダによるRX-VISIONコンセプトの紹介はこちら

つまりはこういった感じで「ショーモデルは実車とは異なる」ということで、ブガッティ・ラ・ヴォワチュール・ノワールも通例に従っていた、ということになります。

なお、発表されたブガッティ・ラ・ヴォワチュール・ノワールのスペックは「8リッターW16/1500馬力」。
これはブガッティ・シロン、ブガッティ・ディーヴォと同じスペックですが、「完成まであと二年」もあれば、この数値も引き上げられることになりそうです。※もしかすると名称も「暫定」で、市販モデル発表時には他の名が与えられるのかも

このブガッティ・ラ・ヴォワチュール・ノワールの納車先はポルシェ創業者、フェルディナント・ポルシェの孫、フェルディナント・ピエヒ氏だと言われ、しかし今のところこれについての公式発表はありません。

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