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イメージはF-15戦闘機!最高速チャレンジ仕様のケーニグセグ・ジェスコ”アブソリュート”登場

2020/03/04

| 現在はまだ未走行なるも「シミュレーター上では、恐ろしく速い |

「ジェメイラ」を発表したばかりのケーニグセグですが、時を同じくして「ジェスコ・アブソリュート」も公開。
これまでのケーニグセグの例からして、ニューモデルを2台同時に公開するのは非常に稀ではありますが、これもやはりサーブの元親元、NEVSとの提携によって豊富な資金と生産設備を得たからなのかもしれません。

なお、ジェメイラの特徴は「4人乗りのメガGT」であるのに対し、このジェスコ・アブソリュートは「ケーニグセグ史上最速」。

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ダウンフォースは1,400kg

ケーニグセグが「最速」を目指すために取った一つの手段は「エアロダイナミクス」。
見ての通りジェスコ特有の大型リアウイングがなく、代わりに「背びれ」のようなものが生えていることがわかります。
リアウイングの撤去に伴い、Cd値を0.278まで下げることに成功していますが、それでもダウンフォースは最大1,400kg、250km/hの時点でも800kg、270km/hだと1,000kgという強力な数値を記録しています。※ということは、リアウイング付のジェスコはもっと強大なダウンフォースを発生するということになりそう

なお、メルセデスAMG Oneは700kg、マクラーレン・セナは800kg、フォーミュラカーよりも速いと言われるアストンマーティン・ヴァルキリーでは1,800kg。
ヴァルキリーは別格として、いかにジェスコ・アブソリュートの1,400kgが大きな数値かも分かりますね。

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メルセデスAMG「プロジェクト・ワンはダウンフォース700kg」→マクラーレン「800kg」→アストン「1800kg」

実際の最高速は「これから」

ジェスコ・アブソリュートはこの空力性能をもって最高速にチャレンジするということになりますが、現時点ではまだ走行しておらず、どれくらいの速度を出せるのか不明。
ケーニグセグCEO、クリスチャン・フォン・ケーニグセグCEOによれば「いずれ時が来ればわかるだろう。ただ、シミュレーションが示したデータによると、信じられないほど速いことは間違い」とのことで、ブガッティ・シロン・スーパースポーツ300+の出した「490km/h」を更新する可能性も。

ちなみにブガッティとケーニグセグはこれまでにも何度か最高速争いにて抜きつ抜かれつしており、ギネス記録だとケーニグセグ・アゲーラRSの持つ446km/hが最高ではあるものの、ギネスを除く公式記録ではシロン・スーパースポーツ300+の490km/hが世界最高(TUVによって認証されているが、ギネス記録の要件は満たしていない)。

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ケーニグセグは、シロン・スーパースポーツ300+が490km/hを記録したのち、これに対抗する意思を見せていて、つまり今回のジェスコ・アブソリュートがその手段ということになりそうです。

ブガッティ・シロンSS300+は「無冠の帝王」?時速490km/hはギネスに認定されず最速王はアゲーラRSのまま。さらにケーニグセグは「ジェスコのハイスピード版で応戦する」

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通常の「ジェスコ」からの変更としては、フロントフードのエアアウトレット、フロントフェンダーのルーバーをなくしてフロントカナードも取り外し、件のリアウイングも除去、さらにサイドステップ上のウイングレットも消失しています。
つまり「サッパリ」した外装を持つわけですが、かわりにエンジンフード上には「F-15戦闘機をモチーフにした」という、高速での姿勢を安定させるための羽根が2枚生えていて、リアエンドの延長によって「ロングテール化」されていることもわかりますね。

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加えてリアホイールにはエアロカバーが取り付けられ、フロントサスペンションはよりコンパクトに、そしてサスペンションのセッティングは(跳ねて飛んでゆかないため?)柔らかめに変更されている、とのこと。

搭載されるエンジンは5リッターV8ツインターボ(1,600馬力)、トランスミッションは9速、車体重量はわずか1,320kg。
おそらくはそう遠くないうちにチャレンジがなされると思われますが、いったいどれくらいの速度が出るのか気になるところです。

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VIA: Koenigsegg, Vadim Ovsiankin

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