| 中国は独特ながらも世界最大の自動車市場 |
さて、中国自動車事情第二弾。
上の画像は「タクシー」ですが、ヒュンダイが多いようですね。
しばらく前までは中国のタクシーというと「フォルクスワーゲン・サンタナ」が多かったものの、最近ではヒュンダイのゴリ押しが効いてきたのか、北(北京)のほうから順にヒュンダイへと置き換わっている模様。
なお、ルーフには巨大な「シャークフィン」アンテナが乗ってますね(実際はアンテナではなく広告)。
同じメーカーでも車種、グレードは日本とは異なる
たとえばメルセデス・ベンツ、アウディ、BMWであっても中国を走る車の殆どは「現地生産」。
かつ、現地の嗜好や法規(税金)にあわせた仕様となっているので、この「E260L」のような、日本には存在しないクルマも。
税金が切り替わる排気量の「刻み」が日本と異なること、そして中国ではとにかくロングホイールベースが好まれるため、セダンやSUVにおいても日本には導入されない「排気量」や「ロングホイールベース」が存在します(これはBMWでもアウディでもフォルクスワーゲンでも同じ)。
ちょっと町外れに行くとこんな感じ。
市街地ではメルセデス・ベンツ、アウディ、BMW、ポルシェなどを多く見かけるものの、そこから離れるとフォルクスワーゲンや現地中国の自動車メーカーなどの姿が増えてきます(これは日本でも似たようなものかも)。
高速道路はこんな感じ。
基本的に運転は乱暴で、そして追い越し車線をゆっくり走るクルマ、ウインカーを点滅させずに車線変更をイキナリ行うクルマ、唐突にブレーキを踏むクルマなど多数。
とにかくどのクルマも周りを気にせず、自由に走っている、という印象です。
BMWはかなり多く、そしてその横の「ビュイック」も中国では相当に多い車。
ビュイックはアメリカのブランドですが、もはや「中国抜きでは成り立たない」ブランドの一つですね。
街中でよく見かけるのはSUV、そしてセダン。
クーペやスポーツカーは非常に少なく、「ワゴン」は全く見かけないといった感じ。
奥に見えるトラックは業務用で、個人でトラックに乗っているのもまず無い、という印象です。
奥の方にジープ・グランドチェロキーが見えますが、意外やジープも多く見かけるブランド。
ラングラーもけっこう多く、しかしレネゲードはほぼ見ません(中国には小さすぎる?)。
アウディRS5。
アウディA5はおそらく現地生産されていると思いますが、RS5は中国だと「輸入車」扱い。
つまりは高額な関税が課されるクルマであり、おそらくは日本で販売される価格の2.5倍くらいだと思われます。
現地のA5の価格と比較すると5~6倍になろうかと思われますが、そこまでの費用を支払ってまでRS5を購入する、というのは相当なツワモノですね。
左はシュコダ(フォルクスワーゲングループの廉価ブランド)コディアック、右は中国メーカーのSUV。
画像ではわかりにくいのですが、中国で生産されたクルマにはすべて漢字のエンブレムが装着され、BMWだと「宝馬」、フォルクスワーゲンは「大衆」、アウディは「奥迪」、メルセデス・ベンツは「北京奔驰」といった表記に。
画像ではわかりにくいものの、こちらも「ロングホイールベース」。
一見して「え?」という違和感があります。