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【動画】新型BMW Z4を見てきた!予想していたより高いデザイン性/質感を持つものの、スープラより「100万円以上高い」値付けは正当化できる?

2019/04/21

トヨタよりも内外装の細部までこだわっているのは間違いない

さて、発表されたばかりのBMW Z4を見にディーラーへ。
パっと見た印象は「なかなかにカッコイイ」というもの。
そしてそのカッコよさは全体のシルエットに加え、練り込まれた「ディティール」によって実現されているといってよく、ここ最近(とくにG世代)のBMWが発揮するデザイン力の高さには驚かされます。

やはり新型BMW Z4には「スープラと共同開発」という宿命がつきまとう

なお、新型スープラとBMW Zとが共同にて開発されたことは広く知られていて、これはおそらく「スープラが復活」というニュースバリューの高い報道とともに(共同開発が)周知されてしまったためだと思われ、これによって、そこまでクルマに詳しくない人であっても「スープラの中身はBMWなんだってよ」とまことしやかにささやく事態となっています。

なお、新型BMW Z4のグレードと価格は下記の通り。

新型BMW Z4

BMW Z4 sDrive20i(直4/2リッター197馬力)・・・5,660,000円
BMW Z4 sDrive20i Sport Line(直4/2リッター197馬力)・・・6,150,000円
BMW Z4 sDrive20i M Sport(直4/2リッター197馬力)・・・6,650,000円
BMW Z4 sDrive40i(直6/3リッター340馬力)・・・8,350,000円

新型トヨタGRスープラの価格/グレードはこちら。

新型トヨタGR スープラ

スープラ SZ(直4/2リッター197馬力)・・・4,900,000円
スープラ SZ(直4/2リッター258馬力)・・・5,900,000円

スープラ RZ((直6/3リッター340馬力)・・・6,900,000円

こうやって比較してみると、同じエンジン/トランスミッションを持つグレード同士の比較だと、BMW Z4のほうが100万円以上高価ということになり、BMW Z4の価格設定を正当化する理由を探し出すのが難しいのもまた事実(オープンということ、そしてBMWというブランド料、そして点検などサービス代金が含まれていること、内装の仕上げが高級であることくらい?)。

スープラが比較的割安な価格設定を行ってきたことで、逆に「同じ車体とエンジンを持つ」BMW Z4の割高感が強調されることになり、BMWディーラーとしては、スープラの価格設定に対して「ちょっと待ってよ・・・」という思いがあるのかもしれません。

ただし、欧州発の試乗レポートを見るに、新型Z4は「歴代Z4の中でもっとも優れる」という評価であり、その価格も十分に納得できるものだとされているので、実際に運転してみると、きっと「価格差分だけ」の違いがあるのでしょうね。

新型BMW Z4の外装を見てみよう

そこでさっそく新型BMW Z4のエクステリアをチェックしたいと思いますが、まずはフロント。
フロントバンパーのデザインは非常に良くできていて、下側のグリル両脇から入ったエアがその横に流れ、さらにそこからフロントフェンダーのインナーへと抜ける仕組み。

そしてこの部分の形状は複雑に絡み合い、ロアグリル脇のグロスブラックのパーツが「横に」引っ張られ、これがバンパーのレッド部分「縦」パーツを突き抜けてバンパー両脇にまで達するデザイン。

フロントグリルはバンパーとフラッシュサーフェス。
一体感があり、そのぶん前に突き出た印象を与えることになって、一層のロングノーズ感が強調されていますね。

ヘッドライトはLEDを光源とし、そして「縦」方向に伸びるデザイン。

フロントフード上には複雑なプレスライン。
これが長いフードにメリハリをつけているようですね。

そしてサイドのエアアウトレットの形状がこれまたナイス。
BMW Z4のボンネットはクラムシェル型となりますが、そのぶんフロントフェンダーサイドの設計に自由度が出るようで、このパネルがほかモデルとは異なって外側に「張り出して」います。

そしてフロントフードとフェンダーとの境界線は「尻上がり」となってドアのプレスラインと連続する形でリアへ駆け上がります。

リアはこんな感じで「ダックテール」。

そしてこのリアスポイラーはかなり「スープラのデザインと近い」という印象。

テールランプは横長、そして3D形状、さらに位置が上。
これは最近のBMW各車に共通する要素ですが、これによってウェッジシェイプを強調し、より車体を広く見せ、かつテールランプをボディパネルの「外に」出すことで実際のサイズよりもワイドな印象を与えています。

リアバンパーサイド、リアディフューザーもかなり凝った造形。
視覚的な安定感を英移出しているものと思われます。
加えてテールパイプも「厚み」があるもので、X2以降のBMWによく見られるデザインですね。

新型BMW Z4のインテリアはこうなっている

さて、ここからは新型BMW Z4のインテリア。
ドアはけっこう「重く」、そのドアを開くと後ろ上がりに高くなるサイドシルが目を引きます。

相当に剛性を意識した作りですが、オープンモデルのZ4でも高い強度を持つことが視覚的にわかり、となると「クローズド」ボディのスープラに与えられたボディ剛性は推して知るべしといったところだと思います。

なお、ドアを閉めたときの音も重厚さを感じさせるもので、ここからも「相当に高い剛性を持つ」ことがわかります。

シートやドアのモールなどのデザイン性は非常に高く、「ついにBMWもここまで高いデザイン性を持つに至ったか」と感慨深いものが。
それにしてもここ最近のBMW新型車が持つデザインについては驚きを禁じ得ず、メルセデス・ベンツやアウディとも対等に(内装で)戦えるようになったと思います。

ロールバー(のカバー)、ウインドデフレクターの形状もこれまたオシャレ。
ちなみにシートに施されるグレーのパイピングは「反射素材」。

リアシートの後ろにはちょっとした小物入れ(薄いカバンくらいなら入る)。
そのほかスピーカー、トランクスルーのハッチも見えますね。

こちらはボンネットを開けたところ。
こういったところはまだメルセデス・ベンツ、アウディに比べて装飾性が低く「実務的」だと思いますが、BMWの質実剛健さをあらわしているところかもしれません。

こちらはリアトランク。
ゴルフバッグは横向きに入らない、とのこと。

その他の画像はFacebookのアルバム「新型BMW Z4」に保存しています。

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