>BMW(ビー・エム・ダブリュー)

BMWが「i」ブランド最強、618馬力のiX M60発表!M専用モーター搭載で驚異のトルク、Mバッジはまさかの「ブラック」

BMWが「i」ブランド最強、618馬力のiX M60発表!M専用モーター搭載で驚異のトルク、Mバッジはまさかの「ブラック」

| 今後、BMW「M」の主力製品もエレクトリックモデルに移行してゆくことになりそうだ |

ただし、いかに航続可能距離とパフォーマンスとを両立させるかが今後の課題に

さて、BMWが予告通り「iX M60」を発表。

これは昨年発表された「i」ブランドのフラッグシップ、iXのハイパフォーマンスモデルであり、i4 M50に次ぐ「Mの名を関するEV」となっています。

このiX M60はデュアル・モーター・レイアウトにより最大610psを発生する、BMW史上においてこれまでで最も速く、最もパワフルなiXであり、BMWグループの新しい未来のモジュール・アーキテクチャに基づく最新の技術を取り入れた最初のエレクトリック「M」モデル(iXにはアルミニウム製スペースフレーム、カーボン・ケージ、カーボン・ファイバー強化プラスチック・パネルが採用されている)。

BMW-iX-M60 (9)

通常版iXとの差別化はごくわずか

なお、このiX M60につき、通常モデルのiXとの(外観上の)差別化は大きくなく、違いというとテールゲートのM60エンブレム(まさかのブラック)、21インチのエアロ・バイカラー・ホイール(22インチはオプション)、ブルー塗装の”Mブランド”ブレーキ・キャリパー、オプションのBMW Individual チタニウム・ブロンズ外装パッケージなど。

BMW-iX-M60 (2)

ただ、このiX M60の真髄は外観ではなくそのパフォーマンスにあり、「ダブルインバーターを備えた6相電動パワートレインと2つのM専用エレクトリックモーター」からなる電動パワートレーンにより、スポーツモード作動時の総合出力が”標準時では”533ps(403kW / 540PS)から最大610ps(461kW / 618PS)へと向上していることが大きな特徴。※これまでiXでもっともパワフルだったxDrive50は496ps(370kW / 503PS)

BMW-iX-M60 (8)

さらに、新型iX M60のトルクは749 lb-ft (1,015 Nm)という途方も無い数字であり、ローンチコントロールを作動させると811 lb-ft (1,100 Nm)へとさらに増大します(タイヤにかかる負担が異常に大きそうだ)。

その結果、0-60 mph(0-96km/h)加速は3.6秒をマークし、最高速度は155 mph(250km/h)へ(電子制御によりに制限)と向上していますが、エレクトリックモーターは高回転になると急激に電力を消耗するので、今後の「ピュアエレクトリックモデル」もこれ以上に最高速を伸ばすことは難しいのかもしれません。

BMW-iX-M60 (3)

なお、フロアにマウントされるリチウムイオン・バッテリー・パックの容量は、下位バージョンと同じ106.3 kWhだとされ、BMWによると、EPAによる事前予測では最大280マイル(450 km)の航続距離を実現できる、とのこと。

BMW-iX-M60 (7)

iX M60に採用されるサスペンションは、(標準のiX同様に)ダブル・ウィッシュボーン式フロント・アクスルと5リンク式リア・アクスルから構成されていますが、M60には電子調整式ダンパーと自動レベル制御を備えたアダプティブ・デュアル・アクスル式エア・サスペンション・システムが標準装備。

これにインテグラル・アクティブ・ステアリング・システムとMスポーツ・ブレーキが組み合わされ、ドライビング・ダイナミクスを向上させている、と紹介されています。

BMW-iX-M60 (4)

BMW iX M60のインテリアはこうなっている

iX M60は、BMW i(電気自動車)、BMW X(スポーツ・アクティビティ・ビークル)、BMW M社(パフォーマンス)という3つの長所を組み合わせたモデルであると定義され、そのため「かなり長い標準装備のリスト」が用意されており、その中には、ドライバーアシスタンスシステム、スポーツパッケージ、BMWレーザーライトヘッドライト、パノラミックスカイラウンジLEDルーフ、BMW Live Cockpit Professional(12.3インチと14.9インチのスクリーンを持つ曲面パネル)、ナチュラルインタラクション(音声コマンド)、30スピーカーを持つBowers & Wilkinsダイヤモンドサラウンドシステム、4ゾーンオートエアコン、パーフォレイテッド(穴あき)センサテックまたはパーフォレイテッドレザーシート、フロントシート用アクティブシートベンチレーションとシートヒーター含む放射加熱パッケージなどが含まれます。

BMW-iX-M60 (5)

見たところだとコクピット内は非常にシンプル、そしてサステナブル素材を使用しており、「M」というよりは「高級路線」に近い仕様を持つように思います。※動画を見ると、ウッドパネル上のスイッチも「タッチ式」となっているようだ

日本での発売、価格については現在公表されておらず、しかし北米では10万5100ドル(1200万円くらい)に設定されているので、当然ではありますが、かなり高価なクルマということになりますね。

BMW-iX-M60 (6)

BMW iX M60のプロモーション動画はこちら

参照:BMW

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

->BMW(ビー・エム・ダブリュー)
-, , , ,