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さよならBMW i3。9年そして25万台の生産が終了し、一つの時代を終える。ただしその精神は新たなBMW、ミニの電気自動車に引き継がれ、同時に新しい時代を迎えることに

投稿日:2022/07/04 更新日:

さよならBMW i3。9年そして25万台の生産が終了し、一つの時代を終える。ただしその精神は新たなBMW、ミニの電気自動車に引き継がれ、同時に新しい時代を迎えることに

| なんだかんだでボクにとってもBMW i3は忘れることができないクルマになった |

i3は販売面で成功したとは言えないが、BMWが来るべき新時代に向けて何を考え、何を行ったかを社内外に周知させることには成功した

さて、BMWが「8年半製造してきたBMW i3の生産を終了させる」と発表し、あわせてホームラン・エディションを発売することに。

このホームラン・エディションのボディカラーはBMWのパーソナライゼーション・プログラム「Individual」がラインアップするフローズン・ダーク・グレー、もしくはフローズン・レッドIIにてペイントされており、生産台数はそれぞれわずか5台づつのみ(上の画像では、中央のi3の両脇に並んでいるモデル)。

このi3 ホームラン・エディションには20インチのダブル・スポーク・ホイール、ソーラー・コントロール・グレージング付き電動ガラスサンルーフ、アダプティブ・ヘッドライトも装備され、インテリアでは、ヴェルナスカ・ダーク・トリュフ内装、レザー・インストルメント・パネル、カラム・グレー・ヘッドライナー、アンビエント・ライティング、シート・ヒーター、パーク・ディスタンス・コントロール、BMWパーソナル・ナビゲーション、ハーマンカードン製Hi-Fiオーディオが装備されている、とアナウンスされています。

ちなみにこの10台はすでに売却済みとなっていて、BMWはi3 ホームラン・エディションの購入者をライプツィヒ工場へと招き、自分のクルマが組み立てられていく様子を見てもらったとコメントしており、文字通りi3は有終の美を飾ったということになりそうですね。

なお、中央のi3は「25万台め」の個体ですが、これはつい先週に同工場にて生産が完了したものであり、BMWは「i3はプレミアム・コンパクト・セグメントのEVではもっとも売れたクルマになった」ともコメントしています(実際にはライバルがいなかったので、結果的にもっとも売れたEVになったのだけれど)。

ライプツィヒ工場では一つの時代が終了する

そしてこのi3の生産が終了するライプツィヒ工場につき、i3の生産を終えるとともに、高電圧バッテリー・モジュール、eドライブ・コンポーネントの生産が行われ、来年にはピュアエレクトリックモデルとなる次世代MINIクロスオーバーがここで生産されることに。

これによってライプツィヒ工場はBMWとMINIを併産する世界初の生産拠点となるそうですが、ここで一つの時代が終わり、またひとつの時代が始まるというわけですね。

なお、BMW i3はi3について「その人気は年月を経ても衰えることはなかった」と述べ、世界74ヵ国以上で販売されていること、EVというくくりにおいて多くの市場にてガソリンエンジン車よりもずっと高いシェアを獲得するのに貢献してきたこと、販売開始初期に絞るとi3購入者の80%以上がBMWの新規顧客であったことについても言及しています。

ちなみにBMW i3はマクラーレン各モデルやランボルギーニ・アヴェンタドールのような「スーパーカーと同じ」カーボン製モノコックを持ち、それにアルミ製フレームを接続するという構造を持っていますが、そのぶん価格も高くなってしまい、(修理費用が高いためか)任意保険もスーパーカー並みの料率クラスだったというクルマでもあり、なんだかんだでぼくは4年ほど乗ったうえ、意外と記憶に残っている一台でもあります。

BMW i3の精神は今後も生き続ける

そしてBMW i3は(i4やi7、iX3とは異なり)最初から(ほかのBMWのモデルと共通パーツを持たない)純粋なピュアエレクトリックカーとして設計されており、それがゆえに広いコクピットや洗練された内外装を持っていますが、同時に価格が高価になってしまったのもまた事実。

加えて製造についてもサステナビリティを目指したため「クリーンエナジー」を活用した工場を新規に製造し、これもまたi3が高価になってしまった理由のひとつです。

ただ、BMWによれば、i3はひとつの象徴であるといい、こういったi3特有の背景は、i3をCO2フリー・モビリティへの転換における先駆者にしただけでなく、BMWグループが幅広い分野でいかに革新的であるかを証明することになったと主張し、BMW AG取締役会会長のオリバー・ツィプセ氏は「BMW i3は大きな象徴的な力を持っています。BMW i3の開発は、"BMW流 "の典型的な例であり、トピックを開拓し、主流に従うだけでなく、何か違うことをする勇気によって特徴づけられ、iXもまた、この企業文化に端を発しているのです」とコメント。

さらにBMW AGの生産担当取締役であるミラン・ネデルイコビッチ氏によれば「BMW i3は真のパイオニアであり、パイオニア精神の象徴です。BMW i3のおかげで、ライプツィヒ工場はBMWにおけるe-モビリティの発祥地となったのです。eドライブ・コンポーネントの生産拡大により、ライプツィヒ工場は今後もエレクトリック・モビリティのハブとなり、世界中の生産拠点にコンポーネントを供給することになるでしょう」とも。

なお、もともとBMW i3用に開発されたBMW eDriveテクノロジーは、現在、第5世代にまで進化し、この技術は、BMWとMINIの数多くの純電気自動車およびプラグイン・ハイブリッド車に採用されているほか、i3そのものに使用されるバッテリー容量も「最終モデルでは、初期モデルの2倍」に進化したのだそう。

上述の通りi3は強くサステイナビリティを意識したクルマであり、ライフサイクル全体を通じて環境性能が最適化されていますが、ボディパネルにはリサイクルされた熱可塑性プラスチックが、そしてインテリアに使用されているプラスチックは25%がリサイクル材を使用され、シート表皮に使用されているテキスタイルはすべてリサイクル・ファイバーにてつくられたもの。

BMW i3は自動車の枠を超えた「思想」でもあった

つまりBMW i3は、電気自動車の枠をはるかに超えて、さまざまな方法で持続可能なドライビング・プレジャーとCO2ニュートラル・モビリティのありかたを提案したクルマであったわけですが、この思想がのちのBMWの電気自動車に生かされており、かつその生産が終わったとしても、その工場では新たな世代の電気自動車の生産に向けての準備が進められることになり、加えてライプツィヒ工場にてBMW i3の製造に携わった従業員は、i3の製造を通じてBMWの企業文化を体感し、それが実際に何を意味するかを理解することになったともいいます。

まさに「虎は死して皮を残し人は死して名を残す」を地でゆくのがi3ということになり、たしかにぼくもBMWがi3の企画に際して考えたこと(持続可能性)、生産に関して行ったこと(実際に行った投資)などはしっかり記憶しているので、i3の存在は”無駄ではなかった”のかもしれません(もちろんよく壊れたことも覚えている)。

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