次期BMW M3にはやはりガソリン版とEV版とが存在するようだ。ただし両者は別のプラットフォームを採用し「M4はEVのみ」となるもよう

｜　現在ガソリン車に対する締めつけが緩くなり、多くの自動車メーカーがガソリン車の存続を検討している　｜

それはハイパフォーマンスカーとて例外ではない

さて、次世代BMW M3はガソリンエンジンを捨ててピュアエレクトリック1本になると言われていたものの、最新のウワサではどうやら「ガソリン版のM3と、ピュアエレクトリック版のM3」とが発売されることとなるもよう。

つまりは4シリーズ・グランクーペとi4、そして5シリーズにもガソリン版とEV版が存在するようなイメージで「ガソリン版とEV版」のM3両方が登場すると言われており、これはBMWの計画になんらかの変更があったということを意味します。

そしてこれはもちろん「ユーロ7の導入内容の大幅緩和」が影響していると考えてよく、多くの自動車メーカーが「ガソリンエンジンの延命」へとシフトしている流れと同様だと考えていいのかもしれません。

ただし電動版とガソリン版M3は「プラットフォームを共有しない」

しかしながら今回の報道によると、（4シリーズ・グランクーペとi4、そして5シリーズのガソリン版/EV版とは異なって）M3のガソリン版とEV版は「プラットフォームを共有しない」とされ、さらには「M4にはガソリン版が存在せず、電動版のみになる」。※もしかすると、次期M3（ガソリン）は現行M3のプラットフォームやコンポーネントを使用した大幅改良版となり、EV版M3はノイエクラッセをベースにした完全新設計になる可能性も考えられる

さらに報道によれば「現行の3.0リッター直6ツインターボ（S58）エンジンを改良して継続採用する」とのことですが、MTについては言及がなく、しかし最近の別の報道では「もうマニュアル・トランスミッションは作らない」とのことなので、次期M3は現在使用しているZF製8速ATが唯一のトランスミッションにおける選択肢となるのかもしれません。

多くの自動車メーカーでは計画が見直されている

なお、ここ最近では「EVの販売失速」「ユーロ7の導入内容の見直し」によって多くの自動車メーカーがその（EV中心の）方針を見直していて、メルセデス・ベンツ、ルノー、ステランティスが明確に内燃機関の存続を表明したほか、フォルクスワーゲンもEVへの注力を緩めるとコメントし、アルファロメオは（廃止予定だった）V6ツインターボエンジンを継続すると発表しています。

そしてBMWもその例に漏れないのだと考えてよく、いくつかの国が内燃機関（ICE）の販売禁止時期を延期し、さらには厳しくなる予定であった排ガス規制には「例外」が設けられたり形骸化したりというのが現在の状況ですが、加えて自動車業界からの圧力を受け、今後のEPA規制が見直されるとの報告もあるようです。

これらすべてを念頭に置くと、BMWが今後もガソリンエンジン搭載のM3を提供し続けることは理にかなっており、今回の報道はかなり信憑性が高いと考えていいのかもしれません。

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参照：BMW Blog