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正直、誰も反応しないと思われるメルセデス・ベンツの新型EV、「EQC」登場

2018/09/06

| たぶん売れないと思われる |

メルセデス・ベンツが新型EV、「EQC」を発表。
正直なところEV関連の世間での感心は”非常に”薄く、当ブログにおいても、もっともアクセスが少ないコンテンツの一つ。
ただしEV(BMW i3)に乗っていたという関係上、くわえてぼくがEVに関心があるということで、継続的にEVに関する話題を提供してゆきたいとは考えています。

そんなわけで、おそらく誰も関心がないであろうメルセデス・ベンツEQC。
「EQ」はメルセデス・ベンツのEVブランドで、「エレクトリック・インテリジェンス」を意味している、とのこと。
Electric Intelligenceの略ではないものの、「IQ」とかけたものと思われます。

メルセデス・ベンツはECCに自身を見せる

メルセデス・ベンツはこの「EQ」ブランドを今後拡充する意向を持っており、現在「9つまで」のラインアップを計画している模様。

その第一弾が「EQC」ですが、フルネームは「メルセデス・ベンツEQC 4004MATIC」。
メルセデス・ベンツいわく、EQCについて「先進的なアヴァンギャルドデザインの先駆者であり、先進的なラグジュアリーの象徴」と表現しており、大きな自信を見せています。

なお、本来であればアウディが先に量産EV(e-tron quattro)を発表するはずだったのですが、アウディCEO逮捕というスキャンダルを受けて発表が延期となり、その間にメルセデス・ベンツがEQを発表してしまった、という背景も。

EQCに積まれるバッテリーは80kWhで、一回の充電あたり航続可能距離は320キロ、そして40分で80%の容量まで充電ができる、としています。
なお、日産リーフは半分の容量となる40kWhですが、航続距離は400キロ(JC08)、充電にかかる時間は40分。

一般にガソリン車は、燃料タンクを満タンにすれば500-600キロ程度の走行が可能で、よってEVもこのあたりを走行可能距離の基準としているものの、それを考えるとメルセデス・ベンツEQCの「320キロ」はちょっと物足りない数字(価格を抑えるためにバッテリー容量を増やせなかったと思われる)。
しかも炎天下、冬季にエアコンをONにした場合、その走行距離は100キロ台にまで落ちてしまうことも考えられ、「まだまだ実用には遠い」という印象もありますね。

なお、EQCは2つのエレクトリックモーターを備え、0-100キロ加速は4.9秒とかなり俊足。
ドライブモードは「コンフォート」「エコ」「スポーツ」「インディビデュアル」があり、好みに応じて出力特性などを変更することが可能です。

インテリアについては最近のメルセデス・ベンツを強く感じさせるもので、大きな液晶メーターとインフォテイメントシステム(MBUX)を備えるのが特徴。

なお、エアコン吹出口はメルセデス・ベンツ(ガソリン車)の「ジェット機風」ではなく、独自の形状が与えられており、視覚的な差別化も演出しているようです。

価格についてはいまのところ公表はなく、しかしライバルについてはアウディe-tron quattro、ジャガーi-PACE、BMW i3とされており、600-900万円程度に収められるのかもしれません。

ただ、その価格となるにしても、その対価を支払ってまで入手したいと思わせる魅力は正直感じられず、EVの普及はまだまだ遠い、と感じる次第です(最近、自動車関係アナリストもEVの普及に悲観的になってきた)。

VIA:Mercedes-Benz

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