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20年の歴史中、14年も赤字だったスマート。20周年記念車「Forease」コンセプトを発表

2018/09/30

| スマートが”妥協せずに”作ったロードスターを発表 |

スマートがその20周年を記念し、「フォーイーズ・コンセプト(Forease concept)を発表。
今回はCGのみの公開で、実車のお披露目はパリ・モーターショーを予定している、とのこと。

ボディ形状は「2シーターロードスター」で、これは2001年のクロスブレード/Crossblade(これは凄いクルマだった)、2011年のフォースピード/Forspeedへのトリビュートだと発表されています。

スマート・フォーイーズは「妥協のないオープンカー」

フォーイーズ・コンセプトはスマートEQ フォーツー・カブリオをベースとしており、スマートによると「妥協のないオープンカー」だと表現され、チョップされたウインドスクリーン、フラッシュマウントされたドアハンドル、スピードスターカバーのリアセクション、オリジナルデザインのバンパー/グリル、リアディフューザー、オリジナルヘッドライト/3Dテールランプ、専用ホイールが外観上の特徴。

ボディカラーはメタリックホワイト、トリディオンセルはシルバー、アクセントはストリームグリーン。

スマート・フォーイーズコンセプトのインテリアはこうなっている

スマート・フォーイーズコンセプトの内装はこんな感じ。
ボディカラーとトーンをあわせたホワイトが用いられ、シートやステアリングホイール(上部がカットされている)にもストリームグリーンのアクセント。

シート素材の一部は「メッシュ」で、これは最近のスポーツカーでも一部取り入れられていますね。

ペダルやパーキングブレーキレバーにはメタルが用いられ、高級感も演出されているようです。

スマートはいつの間にか20年

スマートは1994年に「MCC(マイクロカーコーポレーション)」として設立され、当時の主体は腕時計の「スウォッチ(SWATCH)」。
なお車名の「スマート(Smart)」はSwatch、Mercedes-BenzにARTを組み合わせたもの。

パートナーはメルセデス・ベンツではあったものの、スウォッチがクルマをという話題が先行し(当時スウォッチはとんでもないプレミアが付いたモデルもあった)「スウォッチカー」と呼ばれたことも。

その後1998年にようやく市販にこぎつけたものの小型車の開発経験がなかったメルセデス・ベンツは安全性の確保に苦労し、改良にコストがかさんでなかなか黒字転換できずに結局スウォッチは資本を引き上げる、という事態となっています。
これによって貧乏くじを引いたのがメルセデス・ベンツですが、その後黒字化できたのは2008年だとされるので、創業から14年もずっと赤字だったわけですね。※発売から数えると12年

欧州ではスマートが様々な面で優遇されたこともあって普及が進み(とくにイタリアに多い)、しかしマッチョ志向のアメリカでは2008年まで輸入が実現せず。
これを変えたのが2006年公開の映画「ダ・ヴィンチ・コード」で、スマートがパリ市内でカーチェイスを繰り広げる姿を見てアメリカでも一気に需要が高まった、と言われています。

なお、スマートはエコっぽいメーカーではあるものの、上述の「クロスブレード」といった過激なクルマも発売(実際に売っていた!)。

こちらがそのクロスブレードですが、よくこんなクルマ発売したな、と未だに驚きを禁じ得ず、その意味では今回の「フォーイーズ」も発売されてもおかしくないだろう、と考えています(クロスブレードに比べるとフォーイーズなんぞ甘っちょろい)。

VIA:Smart

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